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【J2・J3入れ替え戦 讃岐 vs 長野】レポート:堅い守りから素早く攻めるスタイルを貫いた讃岐。最後はエース木島のキレと上手さが光り、昇格を目指す長野の夢を打ち砕く。(14.12.08)

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熱戦、接戦、激戦となったJ2・J3入れ替え戦の第2戦。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、大きくガッツポーズをする讃岐の選手と、涙を流しながらピッチに崩れ落ちる長野の選手。まさに死闘となった丸亀での戦いは、讃岐がJ2チームとしての意地を見せ、見事残留を勝ち取った。

試合は第1戦と同じように序盤から讃岐がボールを支配し主導権を握る。セカンドボールへの反応やサイドからの攻撃、さらには素早いプレッシングなどからミスを誘い、前線へとボールを供給し続けた。また今日は木島良輔と高木和正がFW登録され、お互いタイプの違う選手ではあるが、それぞれ自分の役割と上手さを十分に発揮。6分には木島がペナルティエリア付近から振り向きざまにシュートを放つと、高木はセットプレーのキッカーとしてチャンスを作り続けていった。

だが、なかなか点が生まれない。讃岐はフリーキックやコーナーキックから何度もゴール前にボールを入れるも、相手を崩し切れずもどかしい時間が続く。対する長野は30分過ぎから徐々に相手陣地に攻め入る場面が多くなり、チャンスを作っていく。41分にはコーナーキックからのボールを、勝又慶典が右足で直接合わせるが、わずかにゴール左に外れ先制とはならず。結局前半は両チームとも無得点に終わった。

すると後半は長野が積極的なプレーを見せる。今まで奪えなかったセカンドボールを制する場面が多くなり、そこからカウンターのように早い展開から讃岐ゴールへ迫っていった。59分には右サイドからのクロスに対し、ここでも勝又が頭で合わせるなど、長野が押し気味で時計は進んでいった。

しかし、そのカウンターを決めたのは讃岐だった。71分、センターライン付近の山本翔平から縦へ長いボールが送られると、それに木島がすぐさま反応。相手DFを上手くすり抜けて体位を入れ替えると、35歳とは思えない身体のキレと技術で相手をかわし、最後も落ち着いてゴール左に蹴り込み先制点を奪った。決めた木島は試合後、「狙っていた通りに相手の裏を取って、体も反応したので理想的な得点だった。スタッフやみんなに点を決めろと言われ、キタさん(北野監督)のために結果を出せてよかったです」と振り返り、ホッした表情を浮かべた。

しかし長野も諦めてはいない。1−1の同点になれば逆に長野が昇格となるため、ロングボールを中心にエースの宇野沢祐次や途中出場の高橋駿太などへボールを集め、果敢にゴールを狙っていった。だが、讃岐のストロングポイントである堅い守りはなかなか崩れず、83分には西野泰正を投入して5バックを形成するなど、より強固なブロックを作って応戦した。

そして、ラストプレーとなる左サイドからのフリーキックを讃岐がクリアした瞬間、その時は訪れた。全身全霊をかけて行われた死闘は1−0で讃岐が勝利。1年前の入れ替え戦と同じように何度もこぶしを握り締め、勝利を噛みしめる監督と選手の姿があった。

北野誠監督は「勝てるという自信は自分の中にあった。木島の個人技もありますが、チームとしての戦い方を一人ひとりがやってくれたことが、得点に結び付いたと思います」と会見で語り、全員で掴んだ勝利を噛みしめた。また、「西野、山本、高橋(泰)、我那覇(和樹)といったベテランが、負けていた時、勝てなかった時にチームを盛り立ててくれた」と、この1年間チームを引っ張って来たベテラン勢を称えた。

対する長野の美濃部直彦監督は会見の冒頭、「なんと言葉を選んでいいのか…」と、まだこの敗戦を受け入れられない様子だった。そして「勝負の世界は非常に残酷だなと」あらためて勝つ難しさとその苦しい胸の内を語った。ただ最後には、「1点取れば昇格できるという想いで必死でしたし、選手たちも最後の最後まで走り抜いてくれた。選手はしっかり戦ってくれて感謝しなきゃいけないと思います」と語り、最後の最後まで戦い抜いた選手へねぎらいの言葉を送った。

讃岐と長野で行われたJ2・J3入れ替え戦は、1年間J2の舞台で戦ってきた讃岐のプライドと、新たな歴史を刻もうとした長野の強い思いが交錯するゲームとなった。結果的に讃岐が残留を決めその戦いに終止符を打ったが、2015年となる来シーズン、新たに生まれ変わるであろう両チームの戦いぶりとその活躍に期待したい。

以上

2014.12.08 Reported by 小谷秀斗(オフィスひやあつ)
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