第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会が、7月5日(土)、6日(日)（北海道代表対群馬県代表戦のみ26日(土)開催）に開幕します。

全国各地で行われる1回戦のうち、神奈川県代表のY.S.C.C.横浜と広島県代表のSRC広島は7月6日(日)13時に、神奈川県の大和スポーツセンター競技場で対戦します。
現在J3リーグで最下位のY.S.C.C.横浜ですが、神奈川県選手権大会決勝では神奈川大学を2-0で下し、2年ぶり6度目の本大会出場を勝ち取りました。
チームを率いる有馬賢二監督は、「天皇杯はリーグ戦とは違って負けたら終わりなので、試合の進め方を学べるいい大会」と話し、「勝ち進めれば、それだけ強い相手と試合ができるのも大きいですね」と、初戦への意気込みを口にしました。
また、キャプテンの吉田明生選手は、横浜F・マリノスを相手に自らもゴールを奪った2年前の第92回大会2回戦での戦いを振り返りながら、「もう一度、J1のチームとやるためにも、勝てるような試合をしたい」と話していました。
J3リーグでは17試合で30失点と守備に課題の残るY.S.C.C.横浜ですが、神奈川県選手権大会での2試合を含めた直近の3試合では無失点を続けており、この流れを1回戦に繋げたいところです。吉田選手は、「うちのサッカーをして、みんなで最後までがんばり、粘り強い守備を続けたい」と語りました。

対するRSC広島は、教員が中心となり1953年に設立された広島教員クラブが母体のチームで、2011年に現在の名前に改称されています。
天皇杯予選を兼ねた全広島サッカー選手権大会決勝では広島大学と対戦し、激しい点の取り合いとなりました。現在チーム唯一の教員である武内渉（広島なぎさ高校サッカー部監督）のゴールなどもあり、3-2で逃げ切りに成功。前身の広島教員クラブ時代を含めて18年ぶり2度目となる本大会への出場権を手にしました。

そのほかの1回戦では、7月5日(土)の徳島市立高校対鹿児島ユナイテッドFC戦（鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム、13時キックオフ）や、6日(日)のヴァンラーレ八戸対モンテディオ山形ユース戦（十和田市高森山総合運動公園球技場、13時キックオフ）、同じく6日(日)の山梨学院大学附属高校対明治大学戦（山梨中銀スタジアム、13時キックオフ）など、高校生年代チームの試合があり、彼らの戦いぶりが注目されます。
12月13日(土)に日産スタジアムで行われる決勝戦に向けて、日本各地で行われる熱い戦いがスタートします。

■コメント
有馬賢二 監督（Y.S.C.C.横浜）
天皇杯はノックアウト方式なので、（負けても）次がある試合ではありません。リーグ戦とは違って負けたら終わりなので、目の前の1戦1戦を本気で取りにいけるようにしたいです。そういう意味では、ゲームの進め方や最後の閉め方を学べる良い大会だと思います。勝ち進めれば、それだけ強い相手と対戦できます。そのためにも、目の前の1戦1戦を大事に戦って、先を目指したいと思います。

■吉田明生 選手（Y.S.C.C.横浜）
天皇杯は勝つしかないので、引き分け狙いという試合よりは、勝ちを狙った試合をしたいと思います。油断せず、自分たちがやれることをやろうと思っています。うちのサッカーをして、みんなで最後までがんばり、粘り強い守備を続けたいです。

■森脇誠司 監督（SRC広島）
このチームとって初めての全国大会ですので、チーム、選手にとっていい経験ができると思います。しかし出場するからには、まず1勝が目標です。広島県代表として恥じない試合をしたいと思います。

■湊晋平 選手（SRC広島）
相手は格上なので、胸を借りるつもりで、全員サッカーで勝ちにこだわって戦いたいです。普段は仕事もばらばらですが、サッカーの時には一致団結できるチームです。社会人チームの意地で勝ちにいき、是非Ｊ1のチームと戦いたいと思います。

■チーム紹介（都道府県代表）
各地域予選を勝ち抜き、出場権を獲得したチームをご紹介します。
※詳しくはこちら

■1回戦インターネットライブ放送予定
7月5日(土) 奈良クラブ vs 福島ユナイテッドＦＣ （奈良県立橿原公苑陸上競技場）
LIVE JFA-TV 7月5日(土) 13:00〜試合終了

7月6日(日) ＡＣ長野パルセイロ vs JAPANサッカーカレッジ　（松本平広域運動公園総合球技場アルウィン）
LIVE JFA-TV 7月6日(日) 15:00〜試合終了

詳しくは、放送当日に日本サッカー協会公式WebサイトJFA公式サイトをご確認ください。

以上