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[ 2005 ゆく年くる年:鹿島アントラーズ ]大晦日のカシマスタジアム
今季開幕の浦和戦。鈴木隆行が挙げた虎の子の1点を守りきって白星スタートを切った時「しぶとく粘り強い鹿島がようやく戻ってきた」と胸をワクワクさせたサポーターも多かっただろう。2001年以来のJリーグ王者を狙う彼らの意気込みも違った。これまで寡黙だった小笠原も「今年はどうしてもJのタイトルが欲しい」と公言。キャプテンとしての特別な心構えを感じさせた。
ここから第8節・神戸戦まで無敗。第9節・C大阪戦で唯一の黒星を喫したものの、第12節の第1次中断までは圧倒的な強さでトップを独走していた。ナビスコカップは予選リーグで敗退しても、彼らはとにかくリーグ戦の優勝に集中していた。7月の「HOT6」では3勝2敗1分とややペースダウンを強いられたが、前半戦の貯金を守って首位をキープ。8月20日の第19節・広島戦を迎えた。
だが、中断明けの後半戦最初の大一番で1つの事件が起きる。海外移籍問題に悩む小笠原が「集中できない」と直訴。試合出場を見合わせたのだ。大黒柱の欠場で歯車が狂ったチームは痛い星を落とし、これを機にリズムがおかしくなった。大岩や岩政が立て続けに出場停止となるなどで鉄壁だったはずの守備にも乱れが生じた。そして第22節の浦和戦でとうとう首位陥落。その後も度重なる重要局面で勝負強さを発揮できずじまいだった。タイトルを勝ち取ったG大阪との勝ち点差はわずか1。「あとたった1試合だけ勝っていたら我々は優勝していた。それを考えるだけで悔しい」と今季限りでチームを離れるトニーニョ・セレーゾ監督も悔やむしかなかった。
6年間采配をふるった指揮官とともに有終の美を飾るには、天皇杯で優勝するしかない。選手たちは新たなモチベーションでラストトーナメントに臨んだが、準々決勝の大宮戦でまさかの不覚を喫してしまう。鈴木満強化部長も「相手のこれしかないサッカーにやられた。今年の鹿島を象徴した最後だった」と話した。常勝軍団であるべきチームは最初のいい流れを持続できず、最後まで立て直しも叶わなかった。不完全燃焼の感が残る2005年はこうして幕を閉じた。
新体制へと移行する来季こそは「強い鹿島」の復活を信じたい。(text by 元川悦子)2005年12月31日(土)
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