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[ 2005 ゆく年くる年:水戸ホーリーホック ]大晦日の笠松運動公園陸上競技場
13勝13分18敗。勝点52。10位。順位的にはイマイチだった。しかし、シーズンを通して、水戸のサッカーに面白みを感じた時期が昨シーズンより長かったように感じる。さて、皆さんはいかがだっただろうか?
前田体制3年目にして確立されてきた水戸らしいサッカー。守備が中心とはいえ、タレントに頼らず、組織として勝てるチーム作りは、水戸の現状を考えたとき必要不可欠。それが徐々にでも確立されてきたことは、大きな成果だ。来季は『得点・勝利・そして上位』という高い目標が設定されるはず。「期待してもいいでしょう」と敢えて言いたい。
もちろん、課題は山積している。得点が取れない攻撃陣は、その最たるところ。特にFW陣は早急に『てこ入れ』しなければならないネックであると感じる。今季までは『前線からよく守備をする』ことができれば及第点だった。しかし来季は、そうはいかない。FWに得点を求めるのは当然で、裏を返せば、そういう要求がされる『妥協を許さない段階』にチームが成長してきたともいえる。
もちろん、戦力以外での課題も浮き彫りになった。それが観客動員だ。今年はユニフォームスポンサーが全て埋まったり、広告収入も目標を達成できたり、営業的に明るい話題が多かった。しかし、何ゆえ動員ができないのか。これはフロントが中心になって、一刻も早く具体策と年間指針を示さなければいけないところ。サポーターグループも具体的なアクションを起こしたし、フットサルパークの建設や、練習場の固定が確定したりと、追い風は吹いている。もう弱小チームではなく、次は昇格争いをするチーム作りが課題になるということを、クラブが自覚すべき時期にきたと言える。
収穫と課題がはっきりとした今季。それだけに、来季でやるべきことも明確なはずだ。更なる飛躍へと力を蓄え、クラブ一丸、目前のシーズンに向け備えてほしい。もちろんサポーターも準備をし、全力の応援を続けようではないか。2006年が歓喜にあふれた、素晴らしい年になるように。(text by 堀 高介)2005年12月31日(土)
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