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[ 2005 ゆく年くる年:ザスパ草津 ]大晦日の群馬県立敷島公園県営陸上競技場
「今年の結果にはまるっきり納得がいかない。この悔しさを来年にぶつけたい」。シーズンが終わり、静まり返った練習場の脇で主将・鳥居塚伸人は今季を振り返った。赤城山から吹き降ろす北風がいつも以上に冷たく吹き降りていた。今季を戦った選手の約半数はすでにチームを去った。そう、1年が終わったのだ。
今季、J2に昇格した草津に待っていたのは想像をはるかに超える試練だった。5勝8分31敗・勝点23の最下位。苦戦は覚悟していたが、現実はそれ以上に過酷だった。
02年、地元チームを引き継ぐ形でクラブが誕生。当時、県リーグにいたチームは昨年末、最短期間のわずか3シーズンで夢の舞台であったJリーグへ駆け上がった。念願のJクラブ誕生に群馬県内は沸いた。Jリーグでも持ち前の粘り強いサッカーが見られるとサポーターのだれもが思っていた。
サポーターの熱い期待を一身に背負って迎えた3月5日の開幕・山形戦。前半20分過ぎに先制ゴールを許すと、「魔法」が解けたかのようにチームは崩れた。0-3の完敗。開幕戦で失った自信は、シーズンを通じて取り戻すことができなかった。12月3日の今季最終戦で札幌に敗れた後、DF籾谷真弘は「体力とフィジカル面で他クラブと明らかな違いがあった」と素直に力の差を認めた。走らなければいけないチームが走り負けた。ぶつからなければいけないチームが当たり負けた。結果は必然だった。
12月上旬、クラブは、昨年のJ昇格後に勇退した植木繁晴 元総監督を監督復帰させることを決めた。植木氏は就任会見で「今季は『組織』で負けた。まずはしっかりと走り込みを行い、チームとして組織として戦えるようにしたい」と厳しい表情で話した。クラブはすべてを植木新監督に託し、再生を図る。
1年の終わりは、来季へのスタートにほかならない。選手は、つかの間の休みを挟んで1月5日から始動する。来季はJリーグ2年目。チームは再び、向かい来る「北風」に立ち向かう。今季の試練は、来季、飛躍するための助走期間だったと考えたい。草津のJリーグでの戦いは始まったばかりだ。(text by 伊藤寿学)2005年12月31日(土)
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