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[ 2006 ゆく年くる年:鹿島アントラーズ ]
【2006 Memorial Scene】
『悲願の10冠獲得ならず』。
それが今季の鹿島の最も大きな出来事だった。ヤマザキナビスコカップ決勝で千葉に敗れ、天皇杯も準決勝で浦和に苦杯を喫し、タイトルを逃した。「この経験を来年に生かしたい」と語る若きFW田代有三の言葉が悔しさを象徴していた。
【鹿島アントラーズ Playback 2006】
かつて『常勝軍団』と呼ばれた強さを取り戻すため、今季の鹿島は、2005年クラブワールドカップで名門・サンパウロFCを王者に導いた名将・パウロ アウトゥオリ監督を招聘。2002年ヤマザキナビスコカップ以来、遠ざかっているタイトル獲得へ新たなスタートを切った。
開幕戦で17歳の内田篤人がデビュー、3年ぶりにチームに復帰した柳沢敦もハットトリックを決めるなど、出だしは華々しかった。しかし序盤戦はG大阪や浦和、川崎Fの後塵を拝す格好となってしまう。それでも夏場に3強の一角に食い込む勢いを見せたが、節目となる8月の浦和戦(第18節)でリードしながら追いつかれ、チームに衝撃が走った。エース・小笠原満男のメッシーナへの移籍や、主力のケガ人続出も追い討ちをかけ、リーグ戦は失速。最終的に6位に甘んじた。
けれどもヤマザキナビスコカップでは順当に勝ち上がった。1次リーグを突破し、準決勝では横浜FMを撃破。11月3日の千葉との決勝戦にのぞんだが、勝負どころで点が獲れずに惜敗。悲願の10冠はまたもお預けとなってしまう。
その後、選手たちは今年最後のタイトル・天皇杯に向け、さらなる意欲を燃やした。小笠原の後を継いだ野沢拓也の成長、本山雅志の完全復活などもあり、チームは今季最高の状態に仕上がった。が、12月29日の浦和との準決勝で『イザという時の決定力の差』をつきつけられ、またも辛酸を舐めることになった。
「鹿島の問題はメンタルの弱さ。それを克服しなければタイトルは獲れない」という言葉を残してパウロ アウトゥオリ監督はチームを去る。来季は再び新体制のもと常勝軍団再建を目指す。内田や田代ら若手も力をつけてきており、『新生・鹿島』がどんな道のりを歩むのか注目したい。
以上
Text by 元川悦子2006年12月31日(日)
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