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[ 2006 ゆく年くる年:大宮アルディージャ ]
【2006 Memorial Scene】
今季の大宮を支えたのは小林大悟の存在だった。新加入ながら開幕戦で全得点に絡み、一気に主役の座に躍り出る。シーズン前半にはチームの快進撃を支え、8月にはオシムジャパン立ち上げメンバーにも選出。大宮において別格の存在感を見せつけた一年だった。
【大宮アルディージャ Playback 2006】
2006年、J2降格チームからの大型補強を行いJ1での2シーズン目をスタートさせた大宮。昨年に比べ、年間目標も一歩進み、勝ち点50、7位以内という設定だった。だが、終わってみれば勝ち点44、12位。なんといっても痛かったのは、第20節(8/26)川崎F戦から、第31節(11/28)鹿島戦までの12戦でわずか1勝という失速ぶりだ。残り3試合を3連勝で終えて勝ち点を40台に乗せることには成功したが、シーズン当初の快進撃からは想像もつかない順位でシーズンを終えることとなった。
一年間安定した戦いを見せることが出来なかった要因として、方向性が定まらぬままシーズンを終えてしまったということが挙げられる。昨年までに定着し、一定の成果をあげてきた4バックでのゾーンプレスを主体とし、リスクを負わない攻撃を展開する戦い方。その大宮本来のベースに、新加入選手らによる攻撃力をプラスし、ポゼッションサッカーの要素を取り入れようと試みた。だが、そのバランスを取ることが出来ず、また、長丁場での修正を試みるも、なかなか思ったとおりに行かず終幕を迎えてしまった。
メンバー構成も、新指揮官も定まらない現状で来季のことを話すのは難しい。だが、求められるのははっきりとした方向性だ。そのことは今季の結果が証明している。
以上
Text by 了戒美子2006年12月31日(日)













