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[ 2006 ゆく年くる年:ジェフユナイテッド千葉 ]
【2006 Memorial Scene】ヤマザキナビスコカップ決勝戦
思いもよらぬ環境の激変から低迷期に入った中で迎えたヤマザキナビスコカップ決勝戦。苦悩を振り切るような攻撃サッカーを見せ、2−0のスコアで見事に連覇を達成。選手たちの意地と誇りが結実した戴冠だった。
【ジェフユナイテッド千葉 Playback 2006】
リーグ戦初優勝を含めたタイトル獲得を目標にスタートしたが、序盤は思うように結果が出なかった。しかし、次第に調子を上げてリーグ戦では上位争いに加わり、ヤマザキナビスコカップでは準決勝進出を決めた。
巻誠一郎のワールドカップ日本代表メンバー選出という嬉しい出来事もあったが、日本のワールドカップドイツ大会敗退後、イビチャオシム監督の日本代表監督就任問題が勃発。思いがけない大騒動に巻き込まれたのちに、コーチのアマルオシム氏の監督就任を発表した。指導方針に大幅な変更はなかったものの、チーム状態が良好な時期の監督交代がもたらした変化は、選手の精神面とプレーに影響を及ぼした。
イビチャオシム日本代表監督が千葉の選手を多く代表に招集したこともあり、チームや選手個々の環境は激変。リーグ戦で勝てなくなったが、ヤマザキナビスコカップの準決勝では死力を尽くした奮闘を見せた。そして、決勝では攻守に千葉らしさを発揮して連覇を達成。
しかし、その歓喜も低迷を打開できるものとはならなかった。天皇杯は札幌を相手に初戦(4回戦)敗退し、リーグ戦は不本意にも11位で終了。3年半に渡ったイビチャオシム体制が終わり、さらに祖母井秀隆チーム統括本部長がクラブを去り、千葉は大きな変革の時を迎えた。だが、「2007年も千葉で戦う」ことを決意した選手が、これまで培ってきたものを礎に奮起してくれるはずだ。
Text by 赤沼圭子2006年12月31日(日)













