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[ 2006 ゆく年くる年:ヴァンフォーレ甲府 ]
【2006 Memorial Scene】
首位・G大阪をホームに迎えた第25節。3−0から3−2に追い付かれたものの逃げ切った。「G大阪の選手は0−3になっても慌てなかった」と石原は感じた。王者の精神を学んだ試合。J1探検の収穫とはこういうことだ。
【甲府 Playback 2006】
リーグ戦15位という順位が悔しい。16位福岡に勝ち点で15もの差をつけながら、「入れ替え戦一歩手前の順位」と評価されてしまうからだ。しかし、選手はいいとは言えない環境でよく戦った。9位横浜FMと勝ち点差が3と一桁順位まで僅かだったことは、自信にもなる。甲府の手法はJリーグを目指すクラブにとって大きなヒントになったはずだ。海野社長は1年でJ2に落ちても経営が耐えられる予算を組んだ。「黒字ありき」という経営方針は、J1に昇格しても最優先事項。ただ、それを貫けば地方都市のクラブが存続し、J1に昇格することができる証明にもなった。大木監督は、日本のサッカーエリートが選択しない手法を編み出した。密集してボールを奪い、密集してパスを繋ぐ。極端に言えば、逆サイドは捨てる絶一門作戦だ。来期はJ1仕様の予算となる甲府。補強が終わらなければ絵を書くことは出来ないが、今年の成長の上に更に大きな「たけし城」を創り出すはずだ。
Text by 松尾潤2006年12月31日(日)













