フォトニュース
-
[ 2006 ゆく年くる年:アビスパ福岡 ]
【2006 Memorial Scene】
勝てない日々、監督交代、壊れかけた信頼。チームはシーズン途中でバラバラになりかけた。そんなチームをひとつにまとめ、何度もくじけそうになる仲間を支え続けた。今シーズンの福岡は布部陽功を抜きには語れない。
【アビスパ福岡 Playback 2006】
迷い続けた1年だった。苦しみ続けた1年だった。道しるべは示されず、道案内人もおらず、そして進む方向はいくつも変わった。それでも彼らは前を見続けた。どの道を進むべきかを探し続けた。時には立ち止まり、時には後ずさりをしながら。シーズン途中にはもう一歩も前へ行けないときもあった。けれど、仲間と意見をぶつけ合い、時には喧嘩をしながら、自分たちの道を、自分たちの力で探した。そしてひとつの心で結ばれたチームは、戸惑い、迷いながら、前へ進んだ。
サポーターもまた迷っていた。内にたまる不満。ネットで飛び交うとげのある言葉。そして彼らは直接、対話をはじめた。意見をぶつけ合った。そして1人、1人が当事者になった。いつもより大きな声で、いつもより熱い気持ちで。誰かに何かをしてもらうと思うのではなく、自分に何ができるかを問いかけながら。やがて大きなムーブメントが博多の森に起こる。試合のたびにスタンドのネイビーが濃くなり、声援が大きくなり、博多の森が熱狂に包まれた。そして選手とサポータはひとつになった。
けれど、届かなかった。待っていたのはあまりにも辛く、悲しい結末だった。J2降格。厳しい現実が突きつけられた。だが心は折れていない。ともに歩んだ絆はかけがいのない宝物。それさえあれば、また前へ、もっと強く歩いていける。少しの休息をはさんで、また歩き出そう。悔しさは来年J1に戻ることでしか晴らせないのだから。
Text by 中倉一志2006年12月31日(日)













