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[ 2007 ゆく年くる年:大宮アルディージャ ]
【2007 Memorial Scene】
今季の大宮にとって忘れえぬ瞬間といえば一つ目は9月1日、お隣のビッグクラブ浦和を破り、真紅に染まった埼玉スタジアムを黙らせたあの瞬間(写真左)。そしてもう一つは12月1日。“ミスターアルディージャ”奥野誠一郎の引退試合となったシーズン最終戦、試合終了間際に奥野の盟友斉藤雅人のゴールに目頭が熱くなったこと。苦しみぬいたシーズンだったからこそ、歓喜は色鮮やかに脳裏に焼きつく…、どちらもそんなシーンだ。
写真右は引退セレモニーでサポーターに挨拶する奥野
【大宮アルディージャ Playback 2007】
2007年の大宮は正直なところ、冴えない一年だった。
チームの方向性を定められず、目標の下方修正に終始し、最終的には残留という形で締め括ることにはなんとか成功。言葉にするとそんなところだろうか。
三浦俊也前監督がチームを離れ、ロバート・ファーベーク新監督と共に方向転換を図り、年間7位を目指してのスタートだった。新監督にはより攻撃的なサッカーを展開することを託した。ただ、オランダ人であるロバート監督の志向する攻撃スタイルは両アウトサイドをワイドに固定し、サイドからゴールへ迫るというもの。これがチームの戦力とはかみ合わず、逆に財産として持っていたはずの強固な守備も崩壊し、順位は低迷した。
結局ロバート体制では建て直しがきかず、夏の中断明けの第19節からは当時強化部長を務めていた佐久間悟氏が監督に就任するという異例の事態にまで陥った。佐久間監督は、中長期スパンでの順位および、試合内容向上のビジョンを明確に描いた。が、つまりは今季後半は自力残留を目指す、それだけのために費やすしかなくなっていた。
最終的にはそれを達成したものの「三浦が築いてきたものを台無しにしてしまった、申し訳ないという思いがずっとあった」とシーズン終了間際に佐久間監督は明かし、最終節を前にしてようやく三浦前監督にコンタクトを取り、謝罪を口に出来たという。
そんな中、浦和戦の勝利と、大宮を支え続けた奥野誠一郎を笑顔で送り出せたことは数少ない光明だった。来季はその奥野が願う「J1で上位争い」を目標とし、実現させたい。
Text by 了戒美子2007年12月28日(金)
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