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[ ゆく年くる年:今年の漢字 山形 ]
2008年に小林伸二監督が就任して以降の日々は、小さくても丈夫なタペストリーを織ることに似ていた。負けた試合の反省はもちろん、勝った試合でも、失点につながらないシーンでも、問題点はビデオミーティングの俎上に載せ、チーム全員で共通認識を作り上げてきた。そうして積み上げてきたからこそのJ1昇格であり、2度の残留だった。
今季もその方法論こそ変えていないが、得点力アップを目指し背伸びしたことでこれまでのバランスが崩れた。次節までに繕うことができた解(ほつ)れが修繕できず、修繕に意識を注ぐ間に今度は別の場所に解れが生じた。止まらぬ失点、奪えぬ先制点。もがくほどに織り込んだものは解かれていった。立ち返る場所を失ったときの修復がいかに難しいものか、サッカーの怖さを知ったシーズンでもあった。
Text by 佐藤 円2011年12月31日(土)
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