[ 2013年　今年の漢字：富山 ]
継続路線で強化してきた成果の一端が表れたシーズンだった。安間貴義監督の下、“汗をかきアグレッシブに、いずれ美しく”を合言葉に２０１１年から段階的にチームづくりを進めてきた。ゴールを狙って縦へ縦へと仕掛ける攻め、ボールを奪いに行く守りといった特長は大事にしつつ、今季はパスを繋いで主導権を握るサッカーへと転換した。リーグ序盤と終盤には上位勢とも互角以上に戦って成長ぶりを示すとともに、これまでのプロセスの確かさを証明した。監督は「続けることでチームは変化した。来季はこれを結果に示していかなければならない」と話した。
３季連続キャプテンを務めた足助翔、ベテランの黒部光昭と谷田悠介というＪリーグ参入１、２年目から在籍する３選手が今季限りでクラブを去る。バトンを受け継ぎながら、来季へとストーリーは続く。

Text by 赤壁逸朗

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2013年12月12日（木）