[ 2013年　今年の漢字：仙台 ]
２０１３年は仙台にとって、転換期となった。
手倉森誠監督は昨季までの戦い方に加え、ボールを保持の質を高め、ボールを持てた時の遅攻を中心とした攻撃のバリエーション増加を図った。しかし、負傷者が続出するなどの要因から思うように結果が出ず、その歩みの途中で転んでしまうことも多々あった。初挑戦のＡＣＬでアジア各地を転々とするなか、コンディショニングなどで苦労することもあった。しかしリーグ戦で苦しみながらも得た経験をもとに、仙台は天皇杯で七転び八起きとなる結果を目指す。
10月には手倉森監督がＵ−21日本代表監督に就任することが決まり、今季をもって仙台から離れることとなった。これまでに機転を利かせたり逆転劇を演じてきたりと仙台に数々のドラマをもたらしてきた指揮官は、６年間で多くのものを残した。これを受け継ぎ、来季の仙台はアーノルド新監督の下で、苦しかった今季から事態を好転させるために努力を続ける。

Text by 板垣晴朗

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2013年12月15日（日）