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2018年度 第6回Jリーグ理事会 定時会見録について

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2018年8月2日(木) 18:05

2018年度 第6回Jリーグ理事会 定時会見録について

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2018年度 第6回Jリーグ理事会 定時会見録について
2018年度 第6回Jリーグ理事会 定時会見録について

2018年度 第6回Jリーグ理事会 定時会見録

2018年7月31日(火)
JFAハウス会議室
登壇:チェアマン・村井

《決議事項》
1.2018JリーグYBCルヴァンカップ競技ルール変更の件(PK方式:ABAB方式に変更)

2018JリーグYBCルヴァンカップのPK方式についてABBA方式で考えてきましたが、ロシアワールドカップでABAB方式が採用されたため、シーズン途中ですがABAB方式に直させていただくことを協議いたしました。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-54945/

2.平成30年7月豪雨 義援金捻出の件
平成30年7月豪雨への支援として、義援金1000万円を捻出いたしました。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-54926/

3.実行委員選任の件(横浜FM)
横浜F・マリノスの古川宏一郎氏が黒澤良二氏に変更となりました。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-54936/

4.ホームタウン追加の件(松本)
松本のホームタウンが、松本市、塩尻市、山形村、安曇野市、大町市、池田町に加え、生坂村が新たに加わりました。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-54921/

〔村井チェアマンのコメント〕
ロシアワールドカップの関係で理事会が中断しており、ひと月をおいての理事会となりました。
冒頭では平成30年7月豪雨に触れさせていただきました。西日本豪雨で数多くの犠牲者を出しており、心からお悔やみ申し上げるとともに、現在時点でも、避難所暮らしをされている方、被災をされている方も数多く出ております。心からお見舞いを申し上げます。JFAと連動する形で、Jリーグとしても義援金を決定しております。Jリーグもいくつかの試合開催ができずに中止することになりました。年々、猛暑や集中豪雨、土砂崩れなどの自然災害で、リーグ運営が非常に苦しい中、多くの方々にご協力をいただいて、継続をさせていただいております。

また、今回、ロシアワールドカップがありました。結果的には歴史を変えると言いますか、過去の成績を超えることはできませんでしたが、数多くの方々にサッカーに関心を持っていただいたようであります。私は3週間ほどロシアに滞在した関係で、日本のお茶の間での盛り上がりや新聞や数多くの報道にダイレクトに接することができませんでしたけれども、日本から来られる観戦者を通じて、その熱量を感じていました。

これを引き受ける形で明治安田生命Jリーグは再開するわけですが、なんとかこうした期待感を受け止めて、継続していけたらと思っています。今夏、加入したイニエスタ選手、フェルナンド トーレス選手。イニエスタ選手の移籍報道が発表された日は世界のニュースの中で3番目にランクするなど、相当な数の人が、Jリーグであったり彼らの移籍に関する情報に接触したと聞きました。

改めてサッカーは世界のスポーツであると感じましたし、今回のロシアワールドカップでも世界中が注目していたんだと実感します。そういう中にあるJリーグはもっともっと力をつけていかなければならないなと実行委員会一同、気を引き締めています。

今回の議論では、実行委員会、理事会ともにJリーグ25年の歩み、ある程度成長してきたビジネス側面もしくはフットボールの側面。6大会連続ワールドカップ出場等々、国内で見れば一定程度、成長している足跡がある一方で、同じタイムラインの中で、ヨーロッパの5大リーグとJリーグを比較しますと、入場者数や収益規模は大きく溝を開けられている事実もあることを実行委員会や理事と共有しております。
「このままでいいのか」という本質的な議論を深掘り始めており、来月に向けて議論が集約できればなと思います。本日の時点ではフットボールに関わることを決めたものはございませんが、このタイミングで非常に危機感を新たにいたしました。その他は、総じて申し上げたとおりでございます。

〔質疑応答〕
Q:清水エスパルスが熱中症対策でペットボトルの持ち込みを一部解禁したという発表がありましたが、Jリーグとしてそうした対策を各クラブに指示をしたようなことがあるのでしょうか。
A:競技運営の現場サイドでは、飲水タイムを設けるケースや、計測タイム90分前、30分前、ハーフタイムと計測して、熱中対策の働きかけをしていますし、再三にわたりスタジアムで熱中症対策呼びかけをしてきています。
各スタジアムでのペットボトルの持ち込み等については、各クラブおよびスタジアムの運営管理規定に基づいて運用されているので、クラブの裁量で決めていただいております。すでにペットボトル持ち込み可能というスタジアムは複数ありますので、清水エスパルスがはじめてということではありません。

Q:フットボールのことで深堀させるということですが、外国籍選手枠の撤廃とホームグロウン制度を議論されていると思います。リーグが考えるメリットや、外国籍選手枠がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と連動していないということもあり、リーグの将来像として、どういう将来像を描いているのでしょうか。
A:タイムラインについては、2030年、12年後という時間軸でどういうリーグでありたいかということについて議論しています。
今の時点で12年後を明確に予測しきることは難しいので、中期の計画としてロシア大会の次の2022年のワールドカップカタール大会あたりを中間地点のタイムラインとしてみています。
これを共有する時間軸で、いくつか議論をしているのは、フットボールそのものの最終的なゴールは、Jリーグが世界の他のリーグに比べて魅力的であり、ぜひJリーグでプレーしたいと思われるようなリーグであることです。

5大リーグのトップであるプレミアリーグ、ブンデスリーガなどは色々な特徴を持っています。Jリーグは5大リーグの後塵を拝する状態です。その中で日本のJリーグが、世界の相対的な競争の中で、競技面でも、ビジネス面でも、社会に対する地域への貢献面でもいくつかのマイルストーンを見ながら輝くリーグであることを見ながら逆算をしています。
勝負事でありますので、競技成績が極めて重要な要素となっています。

今回、丁寧にファクトの分析をしていますけれども、今回のワールドカップのベスト4はヨーロッパ勢が独占しました。五大リーグでプレーしている選手が70%を超えているラウンドオブ16となりました。特にベスト4を超えるチームで見ると9割近くの選手が五大リーグでプレーしています。
要は極めて高い競争環境の中でしのぎを削っているということが重要な要素の一つだと理解しているので、逆に言えばJリーグというのがどれだけ熾烈な競争の構造を持っているのかがひとつの論点でした。
国籍の議論、外国籍枠の議論は具体的な結論には至っていません。外国籍選手の枠を固定することは、日本人選手の出場機会を確保する一方で、「自クラブで育成した選手やアカデミーで育った選手を登録上何名以上保有しなければならない」など、そういう風に間接的に守ってきたものを、育成/強化に関して直接コミットするという側面の議論から、検討の余地があるのではないかという話です。

撤廃云々の前に、まず責任をもってJクラブが世界に輩出できる、通用するレベルの選手の育成をしっかりコミットしながらやっていくというのが一つの方法ではないか。これを称して日本版ホームグロウン制度と考えていますが、詳細の制度、ルールはこれからです。
ある種日本の育成にコミットするという施策の裏表の関係に外国籍選手枠の話もあると考えています。
外国籍選手枠撤廃言葉が躍っていますが、ACLには3+1というレギュレーションがあるなかで、登録25名の中の国籍をフリーにするのか、例えばピッチに立つ18人、または11人の外国籍枠を完全に撤廃するかどうかという考え方もあります。
場合によっては登録上の議論から入っていく可能性もありますし、この議論はJ1、J2、J3の入れ替え制がある中で連続する議論でもありますし、カテゴリーごとに濃淡をつけていくという考え方もあります。
すべてが撤廃という議論になっていますが、全くそういう議論は出していません。
共通認識としてお伝えするのは、ホームタウンでのアカデミー選手の育成に注力するということを方向性として確認していくと理解していただければ。

Q:2022年という中長期的な育成よりも、若い選手の出場機会を確保するという施策があってもよい状況がある中で、どのくらいまでに結論を出すのか、ある程度導入する年の目安があった中で議論をされているのか。先を見て、ある程度クラブ側に同意を得られた段階で、議論ベースで進めるのか、それとも提案ベースで進めるのでしょうか。
A :育成の方法論は出場機会の確保という形もあるかもしれませんし、ホームグロウン以外にも多くの考え方があります。選手育成の前にまずは指導者を育成、指導者を海外に派遣するプログラムの話もあるかもしれません。
育成にコミットするという裏側にある施策は、けっこうな粒、数がありますので、19年に導入できる内容は9月か10月くらいまでに方向性を決めたいと思いますが、これですべて2020年までのラインナップが揃う訳ではありません。少し時間をかけて、22年まで、30年に向けて議論をすること、19年の導入に向けて議論をすることとなど、時間軸を分けながら議論していくことになると思います。

30年であろうと22年であろうと変わらないのが、Jリーグそのものがもっともっと厳しい競争関係にあることです。これは選手に限らずクラブ経営者も同じです。
クラブ経営は、どんどんアイディアや意欲があるクラブが突き抜けていくような形になるかもしれません。競争というのは、ピッチ上の選手だけではありません。
そういう切磋琢磨の中に成長があるという考え方のフィロソフィーのようなものは変わらないですが、施策については1年かけて議論していきます。

Q:先程の質問と重複する面もあると思いますが、2019年度の導入を見据えての施策は、どのあたりが入ってくるのでしょうか。
A :その当たりに関しての施策ベースは、本日、議論しておりません。思想や考え方の部分を議論いたしました。
9月の実行委員会までに強化担当者会議や様々なステークホルダーとの協議を経ながら、プライオリティーはつけていきたいと思います。

Q:Jリーグでしっかりと指揮を執られて、結果を出された森保一氏が日本代表監督に就任されました。西野朗前監督もそうでしたが、Jリーグで結果を出し、リーグのことも非常によく知っている方が日本代表を率いることについて、期待もあると思いますが、チェアマンのお考えを聞かせてください。
A:西野さんが、本日、ご挨拶に来てくださり、「Jリーグのレベルアップが世界に直結していく」とお話くださいました。私も同じ思いでおります。
本日は関塚隆技術委員長にオブザーバーとして、理事会にお越しいただき、関塚さんにも「Jリーグを育てていただいた。これからJリーグをもっとレベルアップをしていきたい」とお話をされました。
森保監督ともお話しはいたしましたが、かつて2015年にタイトルを獲得した時の優勝セレモニーのシーンが思い出されます。

くどいようですが、Jリーグそのものがピッチだけではなく、監督やコーチングスタッフのレベル、今回の日本代表は高いクオリティの選手のコンディショニングやデータの戦略分析といったチームで戦うところが日本の大きな強化のポイントだったと思っておりますが、日常的に存在するJリーグの裏側のスタッフのレベルアップを通じて実現していくことが重要だと思っております。
非常に光栄ではありますし、責任の重さを痛感している次第でございます。うれしくもあり、もっともっと頑張らないといけないということを本日の理事会や、先日の実行委員会で関係者にお伝えできたと思います。

Q:そろそろ来年の日程について協議が始まると思いますが、2019年はラグビーのワールドカップがあり、Jリーグの会場が多く使われることになります。アウェイゲームが連続するチームが出てくると思いますが、基本的な考え方とやむを得ない状況の中で、スタジアムが使用できない状況についてのお考えを教えてください。
もう一つ、ロシアワールドカップにおけるポジティブな影響について、把握しているものの中で具体的に上がっていることがあれば教えてください。
A:ラグビーワールドカップについての主要会場(スタジアム)ですが、クラブによって影響度合いに差があります。いわゆる代替スタジアムがあり、場所を変えられるかどうかというポイントがあります。例えば味の素スタジアムのように複数クラブが利用しているケースもあります。競技日程の検討上の難易度は、若干クラブ毎に違います。個々のクラブと丁寧に議論している最中ではございますが、ある程度日程的なホーム&アウェイの調整が必要になってくることも考えられます。

Q:日程がJリーグの終盤戦と重なり、優勝直前などになると思います。クラブ側からアウェイが連続することなど懸念が上がってくることも考えられますし、アウェイが3試合以上続かないようにというルールもあったと思います。そのあたりは今後、どのように調整していくのでしょうか。
A:日程作成の基本は来年も変えるつもりはございません。
いわゆる競技の公平性を最重要視して日程は作っていきます。ホームもアウェイも3連続以上は、許容しないということで、基本は(日程を)組んでいますので、その範囲の中で影響を受けるクラブは複数出てきますが、まずはそれで調整を心がけていきます。その中で、代替スタジアムがあるクラブは、そういった対応をしますし、ないクラブに関しては、別の対応を個々に考えていくということで調整を図っていきたいと考えています。

もう一つのご質問に関してですが、ロシアワールドカップ終了とイニエスタ選手のデビューが連続的に繋がりました。例えば、2010年の南アフリカワールドカップではトーレス選手からイニエスタ選手目がけてボールが入り、決勝ゴールにつながっていくようなシーンがいろいろなところで紹介されました。あの決勝を経験した二人が来ており、特にイニエスタ選手は今回のワールドカップでプレーを見た方もたくさんいると思います。

実際の入場者数では、7月22日の神戸の試合は2万6146人で(クラブの)最多入場者数になりました。これがワールドカップ効果なのかイニエスタ選手の加入なのかといったところは、あいまったという感じですが、鳥栖も1万7537人でした。アウェイから来る方もいらっしゃいますが、7万人ほどのホームタウンで、スタジアムに1万7000人ほどが入るということは、ホームタウン換算をすると4人に一人がスタジアムにいることになります。また、イニエスタ選手とトーレス選手が出場した7月22日のグッズ売上は、過去の平均からすると、それぞれ3倍の数字になりました。そういうことも含めていろいろ分かってくるかなと思います。

そういう意味では今回のワールドカップだけではないですが、ワールドカップで活躍した選手が久しぶりに揃ってデビューしたことは、いろいろな意味でJリーグの復活を告げてくれたと思っております。
私自身、ロシアに滞在中、選手データをどんどん更新しながら傾向を分析したり、ソートをかけたりといろいろな角度から眺めて、世界のサッカーに直接触れていたところで、ワールドカップを機に、Jリーグはこのままではダメだという気持ちが新たになりました。

キックオフが夜中の3時で(視聴率が)30%を超えるというのは、多くの人がワールドカップを見ていたということであり、多くの方々がサッカーの本質的な醍醐味を改めて再認識されたのは間違いありません。スピーディーかつタフで、技術も高いサッカーをJリーグで再現することがすごく大事だなと思いましたし、ともかく多くの方々にサッカーを見ていただいたことは、大変大きな成果だと思っております。

 

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