ＪリーグYBCルヴァンカップは、8日にグループステージの第5節が開催される。プレーオフステージ進出をかけた戦いもいよいよ佳境を迎えており、前節の仙台に続き、今節もグループステージ突破を決めるチームが出てきそうだ。
Ａグループ首位の札幌は、ホームに横浜FMを迎える。前節は長崎に大勝を収め、2連勝を達成。今節勝利を収めれば、プレーオフステージ進出が決定する。リーグ戦でも好調を維持しているだけに、一気に突破を決める可能性も考えられる。対する横浜FMは前節湘南を下して初勝利を挙げた。もっとも今節は、好調の仲川 輝人が出場停止となる。攻撃の軸を欠くなかで、どのように得点を奪っていくのか。他の攻撃陣のパフォーマンスがカギを握る。
湘南はホームで長崎と対戦。前年王者はここまでわずか1勝と敗退の危機に立たされている。ホームで確実に勝利を収め、突破への望みをつなぎたいところだ。長崎は前節、札幌に大敗。それでも3ゴールを奪えたのは自信となったはずで、今大会3得点と好調の吉岡 雅和が今節も重要な役割を担いそうだ。
Ｂグループではすでに仙台の突破が決定。残り一枠を3チームが争う構図となる。2位につけるFC東京は、その仙台と対戦。勝てば突破が決まる可能性があるだけに、高いモチベーションでこの試合に臨むだろう。前回対戦で1-2と敗れたリベンジを果たせるか。
鳥栖はホームに柏を迎える。リーグ戦では結果を出せず、カレーラス監督の退任が発表された。新体制で迎えるこの一戦で、流れを変える勝利を掴みたい。柏は3連敗でグループ最下位に転落。リーグ戦でも結果を出せておらず、苦しい状況でこの試合を迎える。クリスティアーノの出場停止も痛手だが、敗れれば敗退が決まるだけに、強い危機感を備えてこの試合に臨むはずだ。
Ｃグループの首位に立つのはＣ大阪。前節は神戸に競り勝ち、混戦のグループから一歩抜け出している。今節はアウェイで名古屋と対戦。前回対戦で3-0と快勝を収めた相手から、再び勝利を手にできるか。対する名古屋は2位につけており、勝てば首位に浮上できる。もっともリーグ戦とは対照的にルヴァンカップでは失点が目立っており、この課題を解消することが重要なテーマとなる。
大分はホームに神戸を迎える。敗れれば敗退が決まる後のない一戦に。リーグ戦の好調ぶりをこの試合にもつなげたいところだ。一方の神戸は公式戦5連敗中と元気がない。監督交代後も事態は好転せず、苦しい戦いが続く。嫌な流れを断ち切る若手の台頭が期待されるところだ。
Ｄグループも混戦が続く。勝点7で首位に立つＧ大阪は、ホームに清水を迎える。前節は磐田に4-1と快勝。その試合でゴールを決めた食野 亮太郎、中村 敬斗ら若手のパフォーマンスに注目が集まる。一方の清水は前節、松本に引き分け3位に転落。それでもＧ大阪とは2ポイント差しか離れておらず、勝てば立場を逆転できる。好調を維持する北川 航也が、重要な役割を担いそうだ。
2位の磐田はホームに松本を迎える。直近のリーグ戦では劇的な展開で勝利を収めており、その勢いをこの試合にも持ち込みたいところ。今季の公式戦で三度目の対戦となる松本には、ここまで1勝1分と負けてはいない。その相性の良さもアドバンテージとなるはずだ。対する松本は、負ければ敗退が決まる。後のない状況下でいかなる戦いを見せるのか。前節、2点のリードを守り切れずに清水と引き分けた反省をこの試合に生かしたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
・Ａグループ
札幌vs横浜FM
湘南vs長崎
・Ｂグループ
FC東京vs仙台
鳥栖vs柏
・Ｃグループ
大分vs神戸
名古屋vsＣ大阪
・Ｄグループ
磐田vs松本
Ｇ大阪vs清水
