明治安田生命J1リーグは25、26日に第13節が開催される。
12戦無敗で首位に立つFC東京は、アウェイでC大阪と対戦。2試合連続ゴール中で日本代表にも選出された久保 建英がなんといっても注目選手となる。5試合連続無失点中の堅守も光り、攻守両面に隙は見られない。対するC大阪は2連勝と調子を上げていたものの、前節はG大阪とのライバル対決に敗れ、悔しい黒星を喫した。無得点に終わった攻撃陣の奮起が求められる。
2位の名古屋はホームに松本を迎える。前節は川崎Fと引き分けたものの、6試合負けなしと安定した戦いを続ける。川崎Fにも勝ったポゼッションスタイルで、今節も相手を押し込む戦いを演じるはずだ。対する松本は前節、鹿島に0-5と完敗。持ち前の堅守が崩れただけに、このポイントの修正が重要なテーマとなる。
3位の大分は4位の川崎Fとの重要な一戦に挑む。昇格チームが昨季のJ1王者にどのような戦いを見せるのか。結果を手にできれば、さらなる躍進も実現できるはずだ。一方の川崎Fも負けられない戦いとなる。ACLでの敗退が決まっただけに、リーグ戦にかけるモチベーションはさらに高まっているはずだ。2試合連続ゴール中のレアンドロ ダミアンが重要な役割を担うだろう。
鹿島は3連勝で5位に浮上。今節はアウェイで鳥栖と対戦する。前節は松本に5-0と大勝を収め、ACLでも見事な逆転勝利でラウンド16進出を決めている。この勢いを今節にも持ち込みたいところだ。鳥栖は2連勝と復調の気配を見せる。守備組織が整備され、そこからの攻撃もスムーズとなっている。監督交代後にスタメン起用が続いている豊田 陽平のパフォーマンスに注目が集まる。
横浜FMはホームに磐田を迎える。前節は神戸に4-1と快勝。2ゴールを奪った三好 康児の出来が今節もカギを握りそうだ。対する磐田は仙台に競り勝ち、調子を上げている。堅守に加え、攻撃面も良化してきただけに、さらなる浮上も狙えそうだ。
札幌はホームでG大阪と対戦。ここ2試合は勝ちがなく、ともに無得点。攻撃の形はできているだけに、課題はフィニッシュに。日本代表にも選ばれた鈴木 武蔵にかかる期待は大きい。G大阪は前節、C大阪に勝利を収め、8試合ぶりに勝点3を手にした。輝きを放った髙江 麗央ら若手が今節も躍動するか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
広島は5連敗で8位に転落。ACLでは好調を維持するものの、リーグの戦いでは勢いが消えている。課題の得点力不足を解消できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。その広島をホームに迎える浦和も、状態はいいとは言えない。前節は2点のリードを守り切れずに、湘南に逆転負けを喫した。隙を見せた後半の戦い方がポイントとなりそうだ。
その浦和に奇跡の逆転勝ちを収めた湘南は、神戸の本拠地に乗り込む。不運な判定に泣かされながらも、試合をひっくり返した執念は、まさに称賛に値する。途中出場から2ゴールを決めた菊地 俊介の起用法がカギを握りそうだ。対する神戸は7連敗と泥沼にはまっている。得点が奪えず、失点も増えている。外国籍選手のコンディションも良いとは言えず、ポジティブな材料が見当たらない状況だ。この窮地をいかに抜け出すのか。チーム一丸となった戦いが求められる。
最下位に沈む清水は、ホームで仙台と対戦。前節は大分と引き分け、連敗を3で食い止めた。篠田 善之新監督のもとで改善の兆しが見えており、熱狂的なファンが詰めかけるホームで5試合ぶりの勝利を掴みたい。仙台は前節、磐田に完敗。勝ち負けを繰り返し、なかなか浮上できない状況だ。序盤の失点で展開を苦しくしているだけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。
■各試合の見どころをチェック
札幌vsG大阪
清水vs仙台
C大阪vsFC東京
横浜FMvs磐田
浦和vs広島
鳥栖vs鹿島
名古屋vs松本
神戸vs湘南
大分vs川崎F