首位独走の川崎Ｆは、ルヴァンカップのリベンジを狙う神戸を迎え撃つ。Ｃ大阪は4連勝をかけて札幌と激突！【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第15節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、9日に第15節の9試合が行われる。前節から中3日で開催される一戦だけに、コンディション面が勝敗を左右する大きなファクターとなりそうだ。

首位を独走する川崎Ｆはホームに神戸を迎える。前節は横浜FMに3-1と快勝。前年王者を寄せ付けない圧倒的な力を示している。今季すでに8ゴールを挙げ、得点ランクの4位につけるルーキーの三笘 薫が今節も重要な役割を担うだろう。一方の神戸は3試合連続引き分けと勝ち切れない戦いが続く。川崎Ｆとは8月26日に対戦しており、その試合では2-2と引き分けた。もっとも1週間前に行われたルヴァンカップ準決勝では0-6と大敗を喫しており、リベンジをかけた一戦となる。川崎Ｆの攻撃をいかに凌ぎ、持ち前の攻撃力を示せるかが、大きなテーマとなりそうだ。

2位のＣ大阪は、ホームで札幌と対戦。前節は浦和に快勝を収め、3連勝を達成している。安定した守備に加え、得点力も向上。浦和戦でＪ１初ゴールを決めた藤尾 翔太が注目選手となる。対する札幌は、7戦未勝利と元気がない。前節は広島に0-2と完敗。ここ2試合はゴールを奪えていない状況だ。チャンスを作れているだけに、ジェイら前線の選手の奮起が求められる。

3位のFC東京はホームに横浜FCを迎える。2連勝と調子を上げており、さらなる浮上も視野に入れる。前節、決勝ゴールを奪った安部 柊斗が、今節も爆発するか。横浜FCは2連敗と調子が下降気味。前節は鳥栖に3失点の完敗を喫した。失点が増えているのが気がかりな点で、守備組織の再構築が求められてきそうだ。

名古屋はホームで横浜FMと対戦。ここ2試合勝利がなく、前節は鹿島に完敗を喫した。3失点を許した守備を修正し、横浜FMの攻撃を食い止めたい。横浜FMは前節、川崎Ｆに完敗。こちらも2試合連続3失点の守備が課題に。プレスの強度を高め、高い位置でのボール奪取から相手ゴールに迫れるか。

柏はホームでＧ大阪と対戦。前節は呉屋 大翔のゴールなどで、清水に2-1と競り勝った。温存されたオルンガは良い状態でこの試合に臨めそうで、Ｇ大阪守備陣にとっては脅威となりそうだ。Ｇ大阪は前節、仙台に4-1と快勝。オルンガを警戒しつつ、宇佐美 貴史、アデミウソンを軸に、素早い攻撃を繰り出したい。

鹿島は3連勝で9位に浮上。今節はホームに仙台を迎える。3試合で8得点と攻撃面が機能しており、2試合連続ゴール中の土居 聖真にかかる期待は大きい。一方の仙台は4戦未勝利で15位に沈む。前節はＧ大阪に4失点の完敗。粘り強い守備を取り戻し、鹿島の攻撃に対抗したい。

浦和はホームで鳥栖と対戦。前節はＣ大阪に完封負けを喫した。レオナルドは好調を維持するが、なかなか結果を出せていない他の攻撃陣も意地を見せたいところだ。鳥栖は前節、横浜FCに快勝。約1か月ぶりの試合で見事に勝利を手にしている。終盤まで足が止まらなかったことが勝因の一つであり、今節もハードワークを保つことが勝利の条件となりそうだ。

広島は前節、札幌に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。スピード溢れるプレーで前線を活性化する浅野 雄也の起用法がカギを握りそうだ。一方の清水は4連敗と苦しい戦いが続く。ミスからの失点が目立つだけに、プレーの質の向上が求められるだろう。

大分はホームに湘南を迎える。ここ4試合勝ちがなく、現在は2連敗中。4試合でわずか2得点の攻撃陣が意地を見せられるか。対する湘南も7試合勝利がない。それでも前節は神戸と引き分け、連敗を6で食い止めた。ともに苦しい状況で迎える一戦だが、目に見える結果を手にし、好転のきっかけを見出すのは果たしてどちらのチームか。

■各試合の見どころをチェック
川崎Ｆvs神戸
鹿島vs仙台
柏vsＧ大阪
FC東京vs横浜FC
広島vs清水
大分vs湘南
浦和vs鳥栖
名古屋vs横浜FM
Ｃ大阪vs札幌