明治安田生命Ｊ１リーグは、10日に第3節の9試合が予定されている。
開幕3連勝と好スタートを切った川崎Ｆは、ホームに昇格チームの徳島を迎える。前節は仙台に5-1と快勝。今季もその攻撃力は健在だ。前節、2ゴールを奪った小林 悠が今節も爆発するか。対する徳島は2試合連続ドローと、まだ勝利がない。ともに追いつかれての引き分けだけに、終盤の試合運びがポイントとなりそうだ。
2連勝の鳥栖は、ホームで仙台と対戦。2試合連続完封勝利と、強度の高い守備が光る。ボールを大事にするスタイルも示しており、攻守両面で良い状態にあるだろう。浦和相手に2ゴールを奪った山下 敬大が今節もカギを握りそうだ。対する仙台は前節、川崎Ｆに5失点の完敗。隙を見せた守備組織の修正が急務となる。
同じく2連勝の名古屋は、柏の本拠地に乗り込む。堅い守りは健在で、隙を逃さない攻撃陣のクオリティの高さも備わる。状態の良さを窺わせる柿谷 曜一朗に移籍後初ゴールは生まれるか。柏は前節、湘南を下して初勝利を挙げた。オルンガの移籍で得点力の低下が懸念されるなか、見事な2ゴールを奪った呉屋 大翔にかかる期待は大きい。
福岡はホームで横浜FMと対戦。前節は終了間際のゴールで追いつき、清水とドロー。Ｊ１復帰後初勝点を手にした。十分に戦える手ごたえをつかんだ一方で、2試合連続で複数失点の守備面に修正を図りたいところ。対する横浜FMは前節、2点のビハインドを追いつき、広島と引き分けた。キレのある動きを見せる前田 大然が注目選手となる。
FC東京はホームに神戸を迎える。前節は森重 真人の劇的弾で、Ｃ大阪に3-2と競り勝った。2ゴールに絡んだレアンドロの存在も頼もしく、チーム状態はさらに上がっていきそうな気配だ。一方の神戸は前節、徳島と引き分けた。ボール支配の高さを示すものの、得点力が課題に。エースの古橋 亨梧に大きな期待がかかる。
浦和はホームで横浜FCと対戦。前節は鳥栖に完敗を喫し、開幕2試合勝利なしとなった。攻撃の形は作れているだけに、課題は決定力。1トップの杉本 健勇の爆発が求められる。横浜FCは開幕2連敗と苦しいスタートに。早い時間帯での失点でリズムを失っているだけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。
Ｃ大阪は、昨季まで指揮を執ったロティーナ監督率いる清水と対戦する。クルピ監督の下で、攻撃スタイルに舵を切ったチームは、3試合で6ゴールと得点力を飛躍的に向上させている。そのチームを牽引するのは大久保 嘉人。すでに4ゴールを記録する38歳のストライカーが、今節も結果を残せるか。対する清水は前節、終了間際に追いつかれ、福岡と引き分けた。守備にやや不安を残すものの、中山 克広、チアゴ サンタナら新戦力が早くもフィット。両チームともに攻撃陣が好調なだけに、多くのゴールが生まれる一戦となるかもしれない。
広島は2試合連続ドローと、まだ勢いは生まれていない。新加入のジュニオール サントスは好調なだけに、隙を見せる守備面の修正が求められてきそうだ。対戦相手の札幌は開幕戦でゴールラッシュを演じたものの、前節は名古屋に完封負け。連戦の中でハードワークを保てるかが、勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
鹿島はホームに湘南を迎える。前節のＧ大阪戦が中止となったため、これが今季の2試合目となる。開幕戦で3失点を喫した守備をいかに立て直していくのか。ザーゴ監督の手腕に注目が集まる。湘南は開幕2連敗。攻撃に不安を覗かせるなか、エースの石原 直樹に大きな期待がかかる。
なお予定されていたＧ大阪vs大分は、Ｇ大阪側に新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が出たことから中止となっている。
■各試合の見どころをチェック
福岡vs横浜FM
柏vs名古屋
FC東京vs神戸
浦和vs横浜FC
鹿島vs湘南
川崎Ｆvs徳島
Ｃ大阪vs清水
広島vs札幌
鳥栖vs仙台
