2強を追う鳥栖はアウェイでFC東京と激突。8戦負けなしの横浜FMは、横浜FCとのダービーマッチに挑む【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第11節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、24日、25日に第11節の8試合が開催される。ACL出場組の試合はすでに行われており、川崎ＦはＣ大阪に3-2で勝利。名古屋は2-0でＧ大阪を下している。

上位2チームを追う3位の鳥栖は、アウェイでFC東京と対戦。前節は名古屋に今季初黒星をつける勝利を収めた。見事な先制弾を決めた林 大地のパフォーマンスが今節もカギを握るだろう。対するFC東京は2連敗と調子を落としている。前節は福岡に0-1と敗戦。不発に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。

神戸は鹿島の本拠地に乗り込む。6戦負けなしと安定した戦いを続けるも、この2試合は勝ち切れていない。強度の高い守備は備わるだけに、攻撃に勢いをもたらせるかがテーマとなりそうだ。鹿島は前節、徳島に競り勝ち、相馬 直樹監督の初陣を白星で飾った。水曜日のルヴァンカップでも結果を出しており、復調の気配を漂わせる。ルヴァンカップで結果を出した若手がリーグ戦でも輝きを放てるか。

横浜ダービーも今節の注目マッチとなる。横浜FMは8戦負けなしと好調を維持し、前節も札幌に快勝を収めた。新加入のエウベルが調子を上げてきたのは好材料で、このアタッカーのパフォーマンスに注目が集まる。横浜FCはいまだ勝利がなく、最下位に沈む。前節は2点のリードを守り切れずに仙台と引き分けた。監督交代後に攻撃面が良化しつつあるなか、失点が続く守備組織を上手く立て直したい。

広島はホームで福岡と対戦。前節は川崎Ｆと引き分け、3試合勝利なしとなった。とはいえ、首位チーム相手に互角の戦いを演じたのは好材料。圧巻の個人技を見せたジュニオール サントスに期待がかかる。福岡は前節、FC東京に競り勝ち、6試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは移籍後初ゴールを決めたブルーノ メンデスが注目選手となる。

柏はホームに徳島を迎える。前節は大分に競り勝ち、2連勝を達成。好転の兆しを見せるなか、エースの江坂 任のさらなる爆発が期待される。対する徳島は前節、鹿島に0-1と敗戦。ボール支配で勝りながらも決め手を欠いただけに、ゴール前での質を高められるかがカギとなる。

清水は4試合勝ちがなく、14位に沈む。今節はホームで湘南と対戦。守備の安定感は高まりつつあるだけに、チアゴ サンタナらFW陣の奮起が求められる。湘南は5試合負けなしながら、うち4つは引き分けと勝ち切れていない。3試合連続クリーンシートとこちらも守備力が際立つ一方、得点力不足を露呈。町野 修斗ら新加入組の爆発が待たれる。

浦和はホームに大分を迎える。前節はＣ大阪に競り負け、連勝が3でストップした。それでもボール支配では圧倒するなど、新監督のスタイルは着実に浸透している様子。出場時間を徐々に増やしつつある興梠 慎三がチームに勢いをもたらすゴールを奪えるか。大分は6連敗と苦境に陥っている。4試合連続ノーゴールの攻撃面にテコ入れを図りたい。

札幌はホームで仙台と対戦。前節は横浜FMに敗れ、3試合勝利なしとなった。アンデルソン ロペスが5試合連続ゴールと結果を残す一方で、ここ3試合で7失点と守備に不安を抱える。このポイントの修正がカギとなるだろう。一方の仙台は前節、2点のビハインドを追いつき、横浜FCと引き分けた。水曜日のルヴァンカップでは広島を下し、今季公式戦初勝利を手にしている。復調の気配を示すなか、今度はリーグ戦初勝利をモノにしたい。

■各試合の見どころをチェック
札幌vs仙台
FC東京vs鳥栖
横浜FMvs横浜FC
広島vs福岡
柏vs徳島
鹿島vs神戸
清水vs湘南
浦和vs大分