ACL組が約1か月ぶりに“復帰”。首位鹿島は3連勝をかけて広島と激突。アジアで結果を出した神戸は初勝利なるか【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第12節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、6、7、8日に第12節が開催される。今節よりACL組がおよそ1か月ぶりにＪリーグの舞台に“復帰”し、全9試合が開催される。 

首位の鹿島は、アウェイで広島と対戦。前節は磐田に快勝を収めた。2試合連続3得点と攻撃が機能しており、チームを牽引する上田 綺世に今節も期待がかかる。対する広島は前節柏に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。3試合連続2失点と守備に綻びが見られており、このポイントの修正がテーマとなりそうだ。

2位の川崎Ｆは、清水の本拠地に乗り込む。ACLでは激闘を演じたものの、グループステージ突破はならず。気持ちを切り替えてＪリーグの戦いに臨む。ACLで結果を出した知念 慶がチームに勢いをもたらせるか。対する清水は前節湘南に快勝を収め、9試合ぶりに勝点3を手にした。こちらは調子を取り戻してきた鈴木 唯人の出来がカギを握りそうだ。

3位の柏はホームに浦和を迎える。前節は広島に逆転勝ちし、連敗を3で食い止めている。豪快な2ゴールを叩き込んだ森 海渡が、今節も輝きを放てるか。浦和はACLでラウンド16進出を決めている。リーグ戦では苦しい戦いが続いているが、アジアの舞台で自信を掴んだ選手たちが、流れを変える役割を担いたい。

4位の横浜FMは、ホームで名古屋と対戦。浦和と同様にACLのグループステージを突破した勢いを、この試合にも持ち込みたいところ。復調の気配を漂わせる仲川 輝人に注目だ。名古屋は前節京都と引き分け、5試合勝利から遠ざかる。マテウス カストロが好調を維持するだけに、他の攻撃陣も意地を見せたいところだ。

FC東京vs鳥栖は、5位と6位の上位対決となる。FC東京は前節、福岡に完敗を喫し、6試合ぶりの敗戦となった。5点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。対する鳥栖はＣ大阪と引き分けに終わった。3戦負けなしと安定した戦いを続けており、今節もハードワークを保ち、さらなる浮上を狙う。

札幌はホームに京都を迎える。前節はＧ大阪と引き分け、4戦負けなしとした。この間ひとつもゴールを許していない一方で、得点力に課題を抱える。金子 拓郎ら攻撃陣の奮起が求められる。一方の京都は前節名古屋と引き分け、2試合勝利なし。それでもピーター ウタカが変わらず好調を維持しており、今節もこのエースにかかる期待は大きい。

Ｃ大阪はホームで磐田と対戦。前節は鳥栖と引き分け、3試合勝利から遠ざかる。先制しながらも追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。磐田は前節鹿島に完敗。ここ3試合で6失点と隙を見せる守備組織にテコ入れを図りたい。

福岡はホームに湘南を迎える。前節はFC東京を下し、2連勝を達成。2戦連発中の山岸 祐也が今節も結果を残せるか。湘南は前節清水に完敗を喫した。ここまでわずか1勝と苦しい戦いが続くなか、いかにチームを建て直していくのか。山口 智監督の手腕に注目が集まる。

Ｇ大阪はホームで神戸と対戦。前節は札幌と引き分け、5試合勝利なしとなった。3試合連続ノーゴールと得点力不足を露呈しており、レアンドロ ペレイラ、パトリックらFW陣の爆発が待たれる。神戸はACLでラウンド16進出を決めたものの、リーグ戦では未勝利が続く。ロティーナ新監督の下、アジアの戦いでチーム作りは進んだはずで、その成果をこの試合で示し、浮上のきっかけを見出したい。

■各試合の見どころをチェック
Ｃ大阪vs磐田
清水vs川崎Ｆ
広島vs鹿島
横浜FMvs名古屋
札幌vs京都
福岡vs湘南
Ｇ大阪vs神戸
FC東京vs鳥栖
柏vs浦和