明治安田J2リーグは8月に24節から28節までの5節分が開催された。
首位を走る水戸は8月に入り、突如失速した。24節の熊本戦で16試合ぶりの黒星を喫すると、26節の磐田戦でも完敗。首位の座を守ったものの8月はわずか1勝に留まり、2位以下の追撃を受けている。
千葉は大宮、徳島と上位対決に連勝するなど、1点差をモノにする勝負強さを示し、3勝を挙げて水戸に2ポイント差に迫った。

8月に強さを見せたのは長崎だ。25節の札幌戦から4連勝を達成し、前月終了時の8位から一気に3位に浮上した。千葉と勝点で並び、水戸には同様に2ポイント差となった。高木 琢也監督就任後、負けなしを続けるチームが、さらなる浮上を実現する可能性は十分だ。
ともに3勝を挙げた徳島と大宮は、プレーオフ出場圏内をキープ。1勝に終わった仙台もプレーオフ出場圏内に踏み止まったが、7月終了時の3位から6位にまで順位を下げている。
4位だった鳥栖は8月に入って負けが込み、1勝1分3敗で9位に転落。逆に25節から4連勝を達成した今治が8位にまで順位を上げ、再びプレーオフ出場争いに名乗りを上げている。
25節終了後に監督交代に踏み切った札幌は、27節から2連勝を達成するなど、復調の気配を見せた。いわき、山形、熊本も3つの勝利を手にし、それぞれ12位、13位、16位へと浮上。逆に下位4チームはいずれも未勝利に終わり、苦しい状況に追い込まれている。
大分は26節から竹中 穣監督に交代したが、3戦無得点で勝利を手にできていない。26節から3連敗を喫した富山は、ついに降格圏へと転落した。
山口は首位の水戸と引き分けるなど粘りを見せたものの、12試合勝利なしと好転のきっかけを見出せなかった。愛媛は28節の仙台戦で引き分け、連敗を6で止めたが、20節以来、勝利を掴めていない。残留ラインとなる17位の大分との差は12ポイントとなり、いよいよ正念場に立たされている。













