明治安田J2リーグは9月に29節から31節までの3節分が開催された。
8月に失速した水戸は9月に入っても苦しんだが、31節の藤枝戦で勝利を収め、6試合ぶりに勝点3を確保。首位の座を守っている。一方、勢いに乗る長崎だったが、30節の富山戦で連勝が5で止まると、続く秋田戦でも勝ち切れず、水戸を捉えることはできなかった。千葉は29節に山口に敗れたのが痛恨で、自動昇格圏内から転落した。

9月に好調だったのは仙台だ。首位の水戸には引き分けたものの、山形、札幌を連破し、前月終了時の6位から4位に浮上。2位の長崎に2ポイント差とし、自動昇格圏内を射程に捉えた。
一方、徳島、大宮、磐田の3チームは2敗を喫し、それぞれ順位を下げた。大宮は30節終了後に長澤 徹監督を解任。宮沢 悠生監督の初陣となった31節は磐田を下し、今後への可能性を示した。その大宮に敗れた磐田はジョン ハッチンソン監督を解任し、10月より安間 貴義新監督の下でリスタートを切ることになった。
試合数が少ないながら、全勝も全敗チームもいなかったことから9月は順位の変動が少なかったが、中位陣では2勝を挙げた山形が健闘。秋田も長崎と引き分けるなど粘り強い戦いを見せた。
残留争いでは、唯一未勝利に終わった富山が山口にかわされ、19位に転落。もっともその山口も1勝に留まり、残留ラインとなる17位の大分とのポイント差は8に拡大した。
最下位に沈む愛媛は31節に大分を下し、11試合ぶりに勝点3を手にした。苦しい状況は変わらないが、奇跡の残留に向けて残り7試合での巻き返しが期待される。













