ＪリーグYBCルヴァンカップは11月1日に国立競技場で決勝戦が行われる。
ファイナルにたどり着いたのは柏と広島だ。両チームともに決勝の舞台は4度目で、前者は2013年以来3度目の優勝を目指し、後者は2022年以来2度目のタイトル獲得を狙う。
柏は今大会、2回戦で福島に3-2と競り勝つと、3回戦では山口を2-0で撃破。プレーオフラウンドでは2戦合計5-1で東京Ｖを下し、準々決勝では横浜FMに2戦合計5-1で勝利した。川崎Ｆとの準決勝では第1戦を1-3で落としながら、第2戦では先制されながらも4点を奪い取り、2戦合計5-4と劇的な勝利で決勝へと駒を進めた。
今大会の得点ランクのトップに立つ垣田 裕暉に加え、準決勝で2ゴールを決め、勝利の立役者となった細谷 真大ら攻撃陣に質の高いタレントを擁する。リーグ戦でも好調を維持し、現在3連勝中で首位の鹿島に勝点1差で2位につけている。
今季より指揮を執るリカルド ロドリゲス監督の下でボールを保持する戦いを実現しており、この決勝の舞台でも持ち前の攻撃スタイルを見せつけるはずだ。
対する広島はACL2に出場したため、今大会はプレーオフラウンドからの参戦となった。プレーオフラウンドでは福岡をPK戦の末に下し、準々決勝では湘南を2戦合計6-4で撃破。ともに第1戦を落としながら、ホームで逆転勝ちしベスト4に名乗りを上げると、準決勝では横浜FCに2戦合計4-1と快勝を収めた。
今季の広島は得点力不足に悩まされてきたが、堅い守りを実現し、粘り強い戦いを見せている。守護神の大迫 敬介に加え、荒木 隼人を軸とする鉄板の3バックはリーグ屈指の堅牢さを誇る。顔面骨折の怪我を負いながらも先週のリーグ戦で復帰した田中 聡の存在も心強い。
一方で攻撃のカギを握りそうなのが、中島 洋太朗だ。今大会のニューヒーロー賞に輝いた19歳がこの大舞台でも重要な役割を担うだろう。また故障明けのトルガイ アルスランや中村 草太も広島の攻撃に迫力をもたらすはずだ。今季途中まで所属した古巣戦となる木下 康介のパフォーマンスにも注目が集まる。
柏がボールを支配し、広島がハイプレスで対抗する構図が予想されるなか、両チームともに先制点を奪い取り、相手にプレッシャーをかけたいところ。今季のリーグ戦では2試合ともに引き分けに終わっており、今回も両者譲らない白熱の攻防が繰り広げられるはずだ。激闘を制し、伝統のカップを掲げるのは果たしてどちらのチームか。
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柏vs広島
