現役時代は清水エスパルスや京都サンガF.C.などでDFとして活躍し、2002年の日韓ワールドカップには日本代表のキャプテンとして出場した森岡隆三さん。2008年の引退後は、京都U-18の監督やガイナーレ鳥取の監督などを歴任し、現在はCriacao Shinjukuのアカデミーヘッドオブコーチングを務める傍ら、解説者としても活動している。
そんな森岡さんが京都のOBの立場として、Jリーグのアウェイゲームを観戦。そして「Jリーグトップパートナーであるルートインホテルズ」の宿泊体験を行った。

訪れたのはレモンガススタジアム平塚。10月19日に行われた明治安田J1リーグ第34節の湘南vs京都をスタンドから観戦した。
試合前にはスタジアムグルメを堪能するなどファン・サポーター視点でスタジアム周辺を満喫した森岡さんは、試合が始まれば真剣な表情でピッチを見つめ、手元のメモにペンを走らせる。
残留争いと優勝争いを演じる両者の一戦は、退場者を出し1人少ない京都が終了間際に追いつく劇的な結末を迎え、1-1の引き分けに終わった。
試合後、森岡さんは興奮した表情でゲームのポイントを振り返ってくれた。
「なかなか勝てていなかった湘南が本当に良い入りをしたゲームでしたし、先制して、数的優位にも立って、久しぶりに勝てるという空気がスタジアムを包み込んでいましたね。でも、時間が経つにつれて徐々に硬さが見え始めたのかなと。一方で京都は1人少ないなかでも諦めることなく、最後まで戦い抜いたことが、土壇場での勝点1につながったんだと思います」
森岡さんはその要因として、京都サポーターの存在を挙げた。
「湘南に追加点が入れば試合が決まってしまうような展開のなかでも、そこを許さなかった。後半、彼らの背中にはサポーターの存在がありました。力強い後押しを受けながら、追加点を与えず、最後に追いついた。もちろん、監督の采配や選手たちの頑張りもありましたけど、その力を導き出したのは、ゴール裏にたくさん駆け付けたサポーターの力が大きかったと思います。仮にその数が半分だったら、また違う結末だったかもしれない。そう思わせるほど、京都のサポーターの応援は素晴らしかったですね」
地元で開催されるホームゲームとは異なり、アウェイゲームを観戦するのは時間もお金もかかるため、ハードルは低くない。選手の立場としても不慣れな環境やピッチでプレーすることは、決して簡単ではないと森岡さんは言う。
「まず、前日の過ごし方がまるで変ってくるんですよね。移動もそうですし、食事もそう。いつもとは違う時間を過ごすわけですから、普段とは快適さが全然違うんですよ。睡眠もそうですね。枕が合わずになかなか寝られなかったりする場合もあるので、なかには枕を持参する選手もいました。海外遠征だともっと大変で、エアコンが効かなかったり、部屋に埃が舞うようなホテルに泊まったこともあります」
芝生の長さや、ピッチとスタンドの近さなどの物理的な違いもあるため、当然、試合中もやりづらさがあるという。
「雰囲気も違いますからね。相手チームを応援する声がほとんどのなかで、僕らにはヤジが飛んでくる。そのなかでも遠路はるばる駆け付けてくれる自チームのサポーターの存在は本当に心強かった。時間もお金もかけて、わざわざ応援しに来てくれているわけですからね。ホームで応援されるのも当然嬉しいですが、アウェイでの声援はまた違った重みがあるんですよ。たとえ数は少なくとも、熱量というものは間違いなく伝わってきます。今日の試合を観て、なおさらそう感じましたね」

試合後、森岡さんはこの日宿泊する「ホテルルートイン平塚駅北口」へと向かった。
2024年7月にオープンしたばかりのこのホテルは、平塚駅北口から徒歩約3分の好立地にある。スタジアムにも歩いていける距離にあり、この日もロビーには京都のユニホームを着たサポーターの姿が多く見られた。
「実は僕、ルートインのヘビーユーザーなんですよ。その証拠に、僕のスマホのWi-Fiはすでにつながっています」と森岡さんは笑う。
職業柄、出張や遠征が多い森岡さんは、全国各地にあるルートインホテルズに宿泊経験があるそうだ。
「ルートインさんは、立地条件がとてもいいじゃないですか。なかにはスタジアムから遠い施設もあるかもしれないですけど、基本的に駅から近いのはありがたいこと。移動が楽だし、ご飯を食べに行くにも便利ですからね」
普段からルートインホテルズを愛用されている森岡さんは、この日は公式アプリによるチェックインを初めて体験した。
「ポイントカードは持っているんですが、アプリは使っていませんでした。アプリのバーコートを見せるだけで、簡単にチェックインできるんですね。予約もこれでできるし、ポイント(Pontaポイントまたはdポイント)も貯まるんだったら、もっと早くから使っていればよかったです」
チェックインを済ませた森岡さんは、部屋でしばし休憩した後、1階にある大浴場へ。夜は深夜2時まで、朝は5時から入浴できる「旅人の湯」は、天然の光明石(こうめいせき)から抽出したミネラル成分を含む人工温泉で、肌への刺激がない滑らかなお湯が身体を芯から温めてくれる。
「大浴場があるのも、ルートインの魅力の一つですね。広くて、足を十分に延ばせるので、本当に快適です。朝早くから入れるのもありがたいこと。僕は解説業をやる時に、近くにルートインがあって、そこに泊まるんですが、夜中の試合の解説をした後に朝風呂に入るのが好きなんですよ」

翌朝、朝食会場でもルートインホテルズならではの、素晴らしい食事が提供された。
「Restaurant NAGOMI(なごみ)」は、朝6時30分から9時まで営業され、常時30品目以上の和洋バイキング朝食を堪能することができる。近隣でバイキング朝食を提供しているのはこのホテルだけで、宿泊者向けの無料サービスだという。
豊富な朝食ラインナップに、森岡さんは「ちょっと取りすぎちゃいました」と苦笑い。
「本当にメニューが豊富で、驚きました。朝からこんなに食べるかっていうくらい、食べてしまいましたよ(笑)。年齢も年齢なので、栄養面を考えると野菜は必須で、だいたいサラダになるんですけど、ここはほうれん草とシラスをあえているものがあったりして、いろいろ選べるのがうれしいですね。お魚もおいしかったですし、ご当地感もある。僕は和のテイストで選びましたけど、最後に食べた焼き立てのクロワッサンもびっくりするほどおいしかった。全部、クオリティが高いので、もう何泊かして、すべてを制覇したいくらいです(笑)」
今回のアウェイ観戦と宿泊体験で、森岡さんは試合以外の楽しみ方を見つけたという。
「試合は15時キックオフだったんですけど、僕は試合前に鎌倉まで足を延ばして、いろんな名所を巡ってきました。滅多に来られないところに、せっかく来たんだから、観光も楽しみたいじゃないですか。現役時代はそういうことができなかったので、今回はサポーターの立場として、いろんなことを楽しめたのは本当に新鮮でしたね」
スタジアムグルメを探すときには、湘南サポーターとの交流もあったそうだ。
「グルメがたくさんあって、選ぶのが大変だったんですけど、湘南のサポーターから声をかけていただいて、穴場のお店を紹介していただきました。僕が京都のOBだということを知っていたと思いますが、そういうのは関係ないんですよね。対戦相手ではあるけど、敵ではないっていう感覚で、一緒にサッカー界を盛り上げる仲間なんだということを、スタジアムで感じることができたのは嬉しかったです」
ホテルでの時間も快適だったと、森岡さんは振り返る。
「これは、いつも感じるんですが、ルートインさんのベッドの硬さは本当に僕の好みなんですよ。硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙な弾力がフィットするんですよ。枕もちょうどいい高さで、寝心地は最高でしたね」
森岡さんがもうひとつ好ポイントに挙げたのが、部屋に配置されたデスクだ。
「普通のビジネスホテルだと、テレビ台の横に作業スペースがあったり、窓際に机があるようなところが多いんですが、ルートインさんはデスクが完全に独立しているんです(※店舗により異なります)。僕は仕事柄、パソコン作業が多いんですけど、こうやって作業スペースがしっかりと確保されていると仕事もはかどるし、テレビと向き合っているので、気分転換にテレビも見ることができる。こういう心使いがありがたいですね」
ほかにも清潔な室内や、統一感のあるインテリア、スタッフの対応なども含め、快適なホテル時間を満喫した森岡さん。
「しっかりと落ち着いて休めたことが、何よりでしたね。やっぱり、落ち着けるってことが一番大事なんですよ。身体もそうですけど、メンタル的な部分も含めて、しっかりと癒されたなと。お風呂もそうだし、食事もそう。ホテルですけど、自分の家にいるようにくつろげるというのが、最高の時間なんだと思いました」
今回の2日間を通して、森岡さんは改めて感じることがあったそうだ。
「サッカー観戦って、普段とは違う時間を過ごすわけで、ちょっと非日常感があるものだろうと思っていたんですよ。もちろん、エンタメとして特別な時間なのは確かですけど、今回、スタジアムでサポーターの方といろんな会話をさせてもらったり、ホテルにもユニホーム姿のサポーターがたくさんいるのを目の当たりにすると、サッカーってすでに日常に溶け込んでいるものなんだなってことを実感させられました。このホテルも、その日常をより良いものにしてくれる空間でした。普段から利用させてもらっているのもありますけど、なんとなく帰ってきた感があるんですよ。もはや、家みたいなくらいに馴染みのある宿なので、本当にリラックスできましたし、癒されました。ルートインさんは全国各地にあるので、サッカーを観戦して、ルートインに泊まるというのが、これからJリーグファンの日常になっていくんじゃないでしょうか」
アウェイ観戦の醍醐味とサッカーのある日常を満喫した森岡さんは、満足げな表情で平塚の地を後にした。
現在ルートインホテルズでは、試合観戦者向けの「熱くなれる旅をお得に!サポーター応援宿泊割引キャンペーン」を実施中。詳しくはこちら。
https://www.route-inn.co.jp/campaign/149/
■森岡隆三さんプロフィール■
神奈川県出身。桐蔭学園高校卒業後の1994年に鹿島アントラーズに加入し、同年Jリーグデビューを果たしました。翌1995年に清水エスパルスに移籍すると、守備の中心選手としてレギュラーに定着。以降、12年の長きに渡って同チームで活躍し、Jリーグ 2nd ステージ優勝をはじめ、天皇杯、Jリーグスーパーカップ、アジアカップウィナーズカップなど数々のタイトルを獲得しました。個人としても、1999年にリーグベストイレブンを獲得。また、各年代で日本代表に選出され、FIFAワールドユース選手権大会(現 FIFA U-20 ワールドカップ)、シドニーオリンピック、FIFAワールドカップ日韓大会などに出場しました。2006年からは京都サンガF.C.に移籍し、2008年シーズンで引退。













