ギラヴァンツ北九州は11日、MF喜山 康平が2025シーズンをもって現役を引退することを発表しました。
喜山は2006年に東京ヴェルディユースからトップチームに昇格すると、その後、ファジアーノ岡山、カマタマーレ讃岐、松本山雅FCでのプレーを経て、2024年より北九州に在籍していました。
20年に渡る現役生活では、J1リーグ通算33試合・2得点、J2リーグ通算394試合・16得点、J3リーグ通算52試合・1得点を記録しました。
クラブを通じて喜山は次のようにコメントしています。
「ずっと向き合い続けたプロサッカー選手としての人生に、今シーズンで一つの区切りをつけることに決めました。近所のマンションに囲まれた公園を、たくさんのサポーターがいるスタジアムだと思って夢中でボールを追いかけていた幼少期。もっと高いところへ行ってみたかったけれど、こんなにも長くプロサッカー選手でいられるなんて、あの頃は想像もしていませんでした。小学生の頃からプロになるまで、何度も怪我で立ち止まりました。それでも前に進むことができたのは、家族、指導者の皆さん、そして仲間たちが支えてくれたからです。青葉幼稚園、南百合丘SC、真福寺FC、ヴェルディジュニア、ヴェルディジュニアユース、ヴェルディユース。そこで積み重ねた毎日は、たくさんの学びと出会いに恵まれ、今の自分の土台になっています。
東京ヴェルディ、ファジアーノ岡山、カマタマーレ讃岐、松本山雅FC、ギラヴァンツ北九州。どのクラブでも、自分を必要としてくれる人がいて、多くの指導者、スタッフの皆さんに支えられ、共に戦う仲間がいて、応援してくれるサポーターがいました。勝てない日も、苦しい時期も、その声に何度も救われました。そして何より、勝利したあとにピッチから見るサポーターの喜ぶ姿は、いつも特別な瞬間でした。プロとして過ごした時間は、幼い頃に夢中でボールを追いかけていたあの公園から、ずっとつながっていました。これからは、選手として経験してきたことを次の世代へ伝え、指導者としてサッカーに貢献していきたいと思います。これまで関わってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。最後に、どんな時も背中を押し続けてくれた家族に、心から感謝します」














