2025年12月15日
2025年度 第12回Jリーグ理事会後会見発言録
2025年12月15日(月)15:30~
Jリーグ会議室およびWeb ミーティングシステムにて実施
登壇:チェアマン 野々村 芳和
執行役員 窪田 慎二
執行役員 青影 宜典
執行役員 樋口 順也
執行役員 鈴木 章吾
司会:広報部長 江崎 康子
《決議事項》
1.Jリーグ規約・規定改定の件
2.明治安田Jリーグ百年構想リーグの組み合わせが決定
3.明治安田Jリーグ百年構想リーグの表彰項目を決定
4.プロ契約締結の年齢制限変更について
5.2026/27シーズンからのホームグロウン制度について
《その他報告事項》
1.欧州キャンプ助成金制度の新設および対象クラブが決定
2.2025年度Jリーグ功労金制度 授与対象者について
3.明治安田J2・J3リーグにおけるU-21選手の出場奨励金について
〔司会(江崎広報部長)より説明〕
1.Jリーグ規約・規定改定の件
12月の理事会を持っていくつか改定がありますが、口頭でポイントだけいくつかご紹介いたします。
まず、事業年度の改定が大部分を占めています。そちらがそれぞれの項目に反映されています。シーズン移行に伴う諸規定の改定。すでに決議をされている選手契約のABC契約の廃止に伴う、トップチームの要件に関する改定。試合中断の場合の費用負担に関する改定。
明治安田Jリーグ百年構想リーグの大会方式に関する規定の新設。明治安田Jリーグ百年構想リーグにおける表彰項目に関する改定。
Jリーグ百年構想クラブの規定につきましては、2022年12月の理事会ですでに既報の通り、Jリーグ百年構想クラブの廃止に伴い規定上も条文を削除しています。
一部ユニホームの広告枠に関する改定については、すでに10月の理事会で決議されているものについて規約に反映しました。
2.明治安田Jリーグ百年構想リーグの組み合わせが決定
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15793
続いて、明治安田Jリーグ百年構想リーググループの組み合わせについては、本日の理事会をもちまして、来年2月に開幕する明治安田Jリーグ百年構想リーグの地域ラウンドグループの組み合わせと、各グループの名称を決議いたしました。
グループの組み合わせについては、降雪地域の分散状況、地域特性を考慮、また同じ都道府県のクラブに関しては、同じグループとする等の調整をして決定いたしました。こちらについて、樋口より補足説明させていただきます。
〔樋口執行役員〕
明治安田J2・J3百年構想リーグに関しては、4つのグループに分ける上で、どこかで区切りが必要になります。近隣の都道府県同士でも一緒にならないところ、降雪地域など様々な調整を行い、各クラブとの議論の上、このような組み合わせに決定いたしました。
〔質疑応答〕
なし
3.明治安田Jリーグ百年構想リーグの表彰項目を決定
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15799
明治安田Jリーグ百年構想リーグは、地域リーグラウンドとプレーオフラウンドに分かれており、それぞれの特性に合わせ表彰項目を決定いたしました。地域リーグラウンドでは、同じく2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)である2025明治安田Jリーグに合わせる形で表彰項目を設計し、合計6つの地域グループでそれぞれベストプレーヤー賞(1名)、ベストイレブン(11名)を選出いたします。プレーオフラウンドでは短期決戦という特性に基づき、すべての試合で1試合ごとにプレーヤー・オブ・ザ・マッチを選出。また、本年8月10日に逝去された釜本邦茂氏の功績を称えるとともに、挑戦し続けるストライカーの精神を次世代の選手たちに伝えることを目的に、明治安田Jリーグ百年構想リーグで最も得点を挙げた選手を、釜本邦茂賞として表彰いたします。
〔窪田執行役員〕
今回、釜本邦茂賞をこの特別大会において設定させていただきました。
6グループそれぞれで最多得点に輝いた方が得点王となりますが、それとは別に釜本邦茂賞を設定し、グループに関わらず、地域リーグラウンドと、プレーオフラウンドの合計で、最も得点を挙げた選手を受賞対象といたします。残念ながら釜本さんはまだJリーグが始まっていなかったので、Jリーグ選手としてJリーグでご活躍することはありませんでしたが、前身の日本サッカーリーグ、日本代表等でのサッカー界における大きな功績に対して、我々として何か称えることはできないかと思い、今回の特別大会で特別な賞を設定いたしました。ご家族の皆様にもご理解いただき、今回このような賞を設定させていただくことになりました。
〔質疑応答〕
Q:釜本邦茂賞に関しては、特別大会のみという認識でいいですか?
A:窪田執行役員
その通りです。
4.プロ契約締結の年齢制限変更について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15796
2026年4月1日より、プロ契約を締結できる年齢制限について以下の通り変更いたします。
・変更前:満16歳以上
・変更後:満15歳に達した日以後の最初の4月1日以降
なお、こちらについては、JFAの規則がもととなっていますので、Jリーグ理事会で決議されたのち、JFA理事会で決議後、正式に決定となります。
〔樋口執行役員〕
学年でいうと高校1年生の学年になったタイミングで、誕生日に関わらず、皆さん一斉にプロ契約ができるようになります。プロ契約の早期化は、今後、適正な移籍金を獲得していくうえでも非常に大事なことで、クラブとしても責任を持って、早いタイミングから対価を提供してプロ契約をしようという議論の中でこのような形になっています。なお、本日の理事会では「もっと早めても」という声もありましたので、今後も継続して議論していくことになると思います。
5.2026/27シーズンからのホームグロウン制度について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15797
〔樋口執行役員〕
ホームグロウン制度のこれまでのルールはご存知かと思いますが、基準に達していない場合は、翌年のA契約の枠が減じられる罰則になっていました。来年からABC契約がなくなり、登録枠の上限も撤廃されるので違った形にしようと、これも1年ほど継続的に議論してきました。
登録基準としては、J1クラブを中心に戦うACLでのルールは、クラブグロウンと呼んでおり、現状は2名ですが、来年は3名、次は4名と増えていくので、Jクラブも常にその基準で戦えるようにしておくため、J1は4名という推奨基準をおいています。J2、J3はそれに対する準備としての推奨基準です。罰則はありません。
それに加え、ホームグロウンに関する表彰を新設しようと思っています。出場時間が長く、ホームグロウン、育成に力を入れてその結果が出ているクラブに対して表彰金などを提供できるように考えています。なお、J2、J3のU-21選手出場奨励金の2025シーズン結果を、今日、併せてご報告させていただいていますが、こちらを来季の2026特別シーズンを持って廃止とする方向で話しており、その分の金額を新しいホームグロウン表彰に充てていこうという話を内部でしています。
〔質疑応答〕
Q:プロ契約締結の年齢制限の件ですが、今回の変更はわずかな差だと思いますが、それでも効果はあるとお考えですか。
A:樋口執行役員
誕生日の差で場合によっては1年間の差が生じてしまうので、そこは基準を揃えてあげようということになりました。クラブと議論する中で、もっと早めてはどうかという意見もあったので、そこについては義務教育の期間でもあり、しっかりと議論をし、必要な措置を取ったうえでやるのであれば、もう少し議論をして考えようと思っています。
【報告事項】
■欧州キャンプ助成金制度の新設および対象クラブが決定
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15798
〔窪田執行役員より説明〕
今年、視察ツアーを実施し、今回、このような助成金制度を設け、4クラブに助成金を支給させていただくことになりました。目的としては、海外の現場でキャンプをすることにより、様々な交流を深めて、現地で感じるものを得ていただきたいということ。また、選手にも出来るんだという感覚を持ってもらうこと、さらに海外の選手を獲得する機会とすること。様々なクラブと交流を深めていただき、欧州のクラブのスタンダードを認識してもらいたいと思い、このような形で助成金制度を設け、今回4クラブに行っていただくことになりました。
〔質疑応答〕
Q:今回対象となる4クラブは希望を出したクラブということですか?
A:窪田執行役員
はい。その通りです。もう1クラブ申請はありましたが、対象としているキャンプではなかったので、対象外となりました。
■2025年度Jリーグ功労金制度 授与対象者について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15795
本制度は、Jリーグ表彰規程に基づき、Jリーグから登録抹消となった選手の試合出場実績に対して功労金を授与するもの。
■明治安田J2・J3リーグにおけるU-21選手の出場奨励金について
https://aboutj.jleague.jp/corporate/pressrelease/article/15794
・奨励金支給対象クラブ(4クラブ)
※出場時間順J2:いわきFC、FC今治、レノファ山口FCJ3:松本山雅FC
〔質疑応答〕
Q:明治安田Jリーグ百年構想リーグの位置づけの確認ですが、これは特別大会として単体の大会であり、記録の扱い、例えば鹿島アントラーズがこの大会で優勝しても連覇という扱いにはならないということですか。
A:樋口執行役員
単体の大会であり、リーグ戦とは異なる大会となります。
Q:例えば、鹿島アントラーズの場合は、2026/27シーズンに鹿島が優勝した場合、連覇という表記になるということですか。
A:樋口執行役員
リーグ連覇はそういうことになります。
Q:明治安田Jリーグ百年構想リーグの中継はDAZNが行うと思いますが、その際の契約金額は増えたのでしょうか。
A:樋口執行役員
非公開となります。
Q:金額はそのまま変わらず?
A:樋口執行役員
非公開となります。
江崎広報部長
各種放送については、改めて対戦カード発表とともにお知らせいたします。
Q:予算と決算の件ですが、予算から決算の見込みで、収益も12億円ほど上がっていると思います。特に、その他の収益が6.5億円上がっていますが、主だった理由を教えてください。
A:青影執行役員
こちらも個別の内容は契約に基づくところなのでお伝えできない部分もあります。協賛金の追加の獲得や様々なサステナビリティ関連で新しいプロジェクトが始まることにより、外部から新たな助成金を獲得するなどの収入が増えたという背景があります。
〔野々村チェアマンよりコメント〕
今シーズンも全ての公式戦が終了いたしました。例年と同様、最後までどうなるのかという興味が尽きないシーズンだったと思います。選手や現場の頑張りはもちろんですが、これまで以上にお客様に来ていただき、また皆様の報道がかなり増えているのは、多くの方々にサッカーの人気、Jリーグの人気を後押しいただいていると心から思っています。改めて感謝いたします。
入場者数ですが、初めて1,300万人をこえて約1,350万人のお客様にご来場いただけたシーズンとなりました。J1・J2・J3それぞれが過去最高の観客数になったということも、私たちだけではなくクラブも頑張って良い結果が出たと思っています。お客様が増えたと共に、これはまだ確定の数字ではありませんが、Jリーグの規模がおそらく2,000億円くらい成長するというシーズンになれたのもすごく良かったと思っています。
フットボール全般で言うと、正確なデータはしっかりと分析しなければなりませんが、走行距離やインテンシティも、終盤にきて昨年比で伸びていますし、アクチュアルプレーイングタイムも昨年より伸びてきています。今のシーズンで谷になってしまう大変な夏場でも、少しでも伸ばすことができたのは全般的に見て良かったと思っています。シーズン移行後のパフォーマンスの変化も当然ながら注視していきたいと思っています。
サッカーの内容については、J1で言うと、ヴィッセル神戸はこの2年、強度もあって強いチームですが、そのチームに対してどういうトライで勝っていくかを、終盤に見ることができました。例えば、鹿島アントラーズと柏レイソルは、両クラブがそれぞれの特徴を出しながら戦えていて、色々な意味で良い循環に入っているのではないかと思いました。強いチームに対してどう勝つかということを色々な方向からトライをしたチームがしっかりと結果を出した、上位にいったことも良い傾向だと思っています。
樋口からも2026年特別シーズンの話がいくつかありましたが、これは一つの区切りであり転換点です。なぜシーズンを変えるというチャレンジができるかと考えた時に、33年間の積み重ねがあったからこそチャレンジできると私たちは考えています。その33年間にJリーグを支えてくれたのは、選手たちだけではなく、クラブを作ってくれた人、大変な状況をクラブの成長のために汗かいてくれた人、毎日グラウンドに来てサポートしてくれたサポーターなど、本当にたくさんいると思います。2026年の特別シーズンは、そういう人たちにしっかりと感謝を伝えられるようなシーズンにしたいと思っています。
先日のアウォーズでも、チェアマン特別賞や各年代の選手OBに登壇いただいたりプレゼンターをしていただきましたが、そちらもその一環と思っていただければと思います。先ほど話にありました釜本邦茂賞も同じような意味合いで、日本のサッカーを引っ張ってきてくれた人たちへの敬意や感謝を表現していけたらと思っています。
来年はワールドカップイヤーで、日本代表も頑張ってくれて、日本中がサッカーの空気に包まれるようなことにもなると思います。これまでもより多くの人にワールドカップの試合を観てもらえるようにという取り組みは、Jリーグとしても色々と汗を書いてきたところもあります。ワールドカップイヤー、日本代表はワールドカップの舞台、世界で戦いますが、国内では各地域が今まで以上にクラブとしての存在感を出していきながら地域は地域で盛り上げることを、それぞれのフィールドでできれば良いと思っています。サッカー界一丸となって様々な準備を、来年のシーズンのみならず、そこから始まる新しいものに対してしていきたいと思っています。
ぜひ皆様も引き続き盛り上げてください。
〔質疑応答〕
Q:FUJIFILM SUPER CUPが今年の2月で区切りとなりました。当時、野々村チェアマンが、代わるものを考えたいというお話をされていましたが、現在の検討状況を教えてください。
A:樋口執行役員
SUPER CUPは行わない方向で考えています。今日の理事会でも2026/27シーズンの新しい日程についての議論もしましたが、その中で例えば育成年代の新しい大会なども含めて、引き続き様々な議論をしています。
Q:明治安田Jリーグ百年構想リーグ開幕直前に何か大会をする考えは今のところないでしょうか?
A:樋口執行役員
2026年の特別シーズンは明治安田Jリーグ百年構想リーグのみを実施いたします。天皇杯、YBCルヴァンカップも実施されません。













