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FUJI XEROX SUPER CUP 2016

松本
松本

再起を期す松本、「新スタイルへの挑戦」と「J1昇格」の二兎を追う

今季のみどころ

クラブ創立50周年の記念すべき2015シーズン、松本は日本サッカーのトップカテゴリーを駆け抜けた。戦前から苦戦は予想されており、まずはJ1定着を図るべく“トップ15”という目標を打ち出したが、年間順位は16位。反町康治監督が“冒険旅行”と例えたシーズンは悔しい結果で幕を閉じた。とはいえ厳しい舞台で揉まれたことで、チームは貴重な経験を積んだ。J2で再起を期す今季は、ライバルたちに成長の跡を示さなければならない。

そのためには、Jリーグ参入時から築き上げてきたスタイルの継続はもちろん、ひと味違うプラスアルファも必要となる。これまでは長いボールやショートカウンターなどの手数をかけない攻撃やセットプレーからの得点に重きを置いてきたが、開幕前キャンプでは「チームに足りないところをこれまでは目をつぶってきたが限界がある」(反町監督)とボール保持率の向上を企図したトレーニングを行っている。最後方からグラウンダーのパスを繋いで、深みと広がりを保ちながら相手ディフェンスの綻びを突こうという試みだ。もちろん時間はかかりそうだが、攻撃の形を増やすことで得点力アップを目指している。

内容はもちろん、結果も同時に追い求める。普段は慎重な発言の指揮官も「J1への切符の3枚のうちの1枚をゲットしたい」と強い決意を述べており、目標はズバリ1年でのJ1返り咲きだ。茨の道となることは間違いないが、結果と内容の二兎を追うという挑戦を見届けたい。

Reported by 多岐太宿

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