『苦労人』

新井 章太(あらい しょうた)選手は、1988年11月1日生まれの現在31歳。

出身は埼玉県秩父市。

「Jリーグに憧れて」サッカーを始めたという新井選手は、2011年に国士舘大学から東京ヴェルディに加入しました。
しかし、2年間の在籍で出場機会はなし。

「これで認めてもらえないならサッカーを辞めよう」と覚悟したトライアウトを経て、2013年に川崎フロンターレに加入しました。

2013年の新体制発表会では、「はじめまして、東京ヴェルディをクビ・・・あっ、間違えました、東京ヴェルディから移籍してきた新井章太です」と自虐的に挨拶・・・!

明るいキャラクターで、サポーターの心を掴みました♪
川崎Fでも、第4GKとして過ごす時間が多く、出場機会は得られずにいた新井選手。

そんな状況でも、日々のトレーニングや出番を得た練習試合で懸命にアピールを続けました。

そして2015年、転機が訪れました!

当時のレギュラーの西部 洋平選手が怪我で戦線を離脱したことにより、新井選手にチャンスが巡ってきました。

2015年5月6日のサンフレッチェ広島戦で、ついに念願の公式戦デビュー!

ちなみに、新井選手は2016年5月6日に入籍。

【5月6日】は新井選手にとって特別な日となりました♪
以降、新井選手は正GKとして定着し、2013年はリーグ戦23試合に出場しました!
2016年、韓国代表GKのチョン ソンリョン選手が加入し、新井選手は再び控えに回ることに。

しかし、新井選手は腐ることなく準備を続け、チョン選手のアクシデントで突然出番が回ってきた試合やカップ戦で好パフォーマンスを披露して、チームを支えました!
川崎Fは2017年、2018年とリーグ連覇☆

新井選手もムードメーカーとして優勝に大きく貢献しました!

第4GKからルヴァンカップMVPに!

今シーズンは9月から出場機会を掴み、スタメンに定着!

川崎FはJリーグYBCルヴァンカップ決勝に進出し、新井選手は初めて決勝の舞台に立ちました。

試合は手に汗握る一進一退の展開で、延長戦まで戦い終えて3-3で決着はつかず、勝負はPK戦に!

運命のPK戦が始まる直前、登里 享平選手が新井選手に声をかけました。

「ショウタくん、ここで止めたらストーリー完成やで」
長く共にプレーしてきた登里選手からの言葉に奮い立った新井選手は、「決められたら負け」という土壇場からPKを2本ストップ!!

川崎Fにルヴァンカップ初タイトルをもたらし、大会MVPを受賞しました☆

“トライ”で喜びを表現!?

新井選手が6人目のPKをキャッチして、川崎Fの優勝が決定。

その瞬間、新井選手は駆け寄ってくる選手たちを振り切りトライ!!

ラグビー日本代表の流 大選手も「最後右手にボールを持ち変えてるとこも完璧」と称賛♪
キャッチして立ち上がった瞬間、みんなが駆け寄ってくるのが見えたので、逆にみんなをかわしてやろうと思った。ラグビーの映像をずっと観ていたので、たまには目立ってやろうとトライをしに行った。

誰からも愛されるキャラクター♡

試合や練習での立ち振る舞い、そして明るいキャラクターで選手からも愛される新井選手。

苦労人が掴み取ったルヴァンカップ優勝、そしてMVPを多くの選手が祝福しました♪

中村 憲剛選手(川崎フロンターレ)

最後になりますが、ショータ、MVP本当におめでとう。
努力は裏切らない。とよく言いますが、この世界だと全ての選手の努力が全て叶うということは当たり前ですがなかなかなくて。
今日のショータをみて、ショータがフロンターレに入ってきた時のことを、そこからの努力の日々を思い出しました。
なかなか出番がない中、どんな時でもチームを鼓舞する声をかけ続け120%でチームのために努力し続けることは簡単ではないと思います。
それでもコツコツやり続けた姿を見てきたチームメイトとして、1人の男の努力が報われる瞬間を目の当たりにして、正直その姿に泣きそうになりました。

新井章太、格好良すぎる。
ほんとに良かった。
改めておめでとう‼︎

大久保 嘉人選手(ジュビロ磐田)

武岡 優斗選手(ヴァンフォーレ甲府)・松本 拓也選手(ブラウブリッツ秋田)

「ラッシャー板前に似ている」

「小林 悠選手より年下には見えない」など

【いじられキャラ】も新井選手の魅力♡

これからも活躍に期待!

トライアウトを経て川崎Fに加入し、控えGKを長く務めた新井選手が掴んだルヴァンカップMVP!

今後も新井選手がどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね♪