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【J2 第31節プレビュー】新潟vs川崎F、首位攻防決戦(03.09.02)

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 先週第30節で甲府との間で「平成の川中島」を戦った新潟だが、結果はショッキングなものだった。首位を走る新潟が、試合途中まで甲府に2点差を付けられる。こんな事を書くと甲府サポーターに悪いが、固い守備とたてに早い攻撃で勝ち点を伸ばしてきた新潟だけに2点の先行を許した試合展開には驚かされた。

 甲府の得点は2点とも同じような形で決まった。サイドにまで進出して、ニアサイドへのグラウンダーによる早いラストボール。これに泥臭く反応して、2点ともディフェンダーともつれ合いながらゴールに押し込んでいる。

 新潟の最終ラインに目をやると、アンデルソンの192cmという身長に気づくはずだ。単純にクロスを入れてもはじき返されるのは明白。それならばペナルティーエリア付近でパスをつなぎ、守備陣を混乱させた後に身長のハンディが関係なくなるグラウンダーの早いボールを入れる。つまり甲府の2得点には必然性があったのである。

 川崎の石崎監督もその傾向には気がついているはずだから、川崎はゴール前でグラウンダーの早いパスを多用してくるのではないかと推測する。右に長橋、左アウグストがサイドラインを駆け上がり、トップの選手とパス交換しつつ中央にグラウンダーのラストボールを送る。そういう場面が出てくるとこの試合はおもしろくなりそうだ。

 そして中央で待ち構える泥臭い役回りは、我那覇のような気がする。ホベルチやジュニーニョではなく、我那覇。彼の投入のタイミングも気にしたい。

 ずいぶん前の第2クール18節の試合後に、つまりアウェイの等々力で4-0で川崎を下した試合後に、反町監督からこんな話を聞いた。

「まだ3バックのチームには負けてないんだ」

 新潟の今期の負け試合自体が極端に少ないわけだが、それにしても3ヶ月ぶりの黒星もまた、4バックの甲府だった。反町監督が単純な相性で話をするとも考えにくいので、この発言には必然性があるのだろう。それを推測するに、3バックチームのウィングバックに攻撃させておいてボールを奪い、相手最終ラインのサイドのスペースをサイドハーフ、サイドバックを絡ませつつ衝く。ごく単純な話だが、ベースとなる構想はそういうことなのではないかと想像する。

 試合自体は、前節の山形戦でもそうだったように川崎が押し込む展開になるだろう。それをゴムまりのようにはじき返しながら鋭いカウンターを新潟が仕掛ける。両チームとも攻撃のもっとも熱い地域はサイド。そういう意味で新潟がファビーニョをケガで失った損失は大きい。

 この対戦は今期ここまで新潟が2戦2勝している。同一カード2連敗中の川崎はもちろん意地を見せたいところ。平日の新潟陸上競技場ではあるが、おそらく満員の観客が詰め掛ける前で闘うことになる新潟ももちろん負けたくない。

 昇格を争う両チームの直接対決だけに、見逃したくない一戦だ。

2003.9.2 Reported by 江藤高志


以上

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