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【J1 2ndステージ第9節 F東京−鹿島】堅守崩壊、鹿島は優勝戦線から一歩後退(03.10.05)

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F東京 5 - 1 鹿島 (15:04 味スタ) 入場者数29,725人


味の素スタジアムでは、毎年恒例の「ブラジルDay」が開催された。場内アナウンスはすべてポルトガル語、試合前にはサンバ隊によるパレードも行なわれ、スタジアムは華やかな雰囲気に包まれた。スタンドに陣取ったバンドが奏でるサンバの軽快なリズムがスタジアムにこだまし続ける中、FC東京のリズムに乗った攻撃に翻弄され、鹿島ディフェンス陣は右に左に振られ、そしてズタズタに切り裂かれていった。

 5失点──。ここまで堅守を武器にセカンドステージの優勝争いに生き残っていた鹿島が、ついに崩れ落ちていった。

 崩壊の序章は17分だった。FC東京は右タッチラインから加地がペナルティエリア内へロングスローを投じると、アマラオが直接頭で合わせる。このこぼれ球に対して、秋田がスライディングしながら足を伸ばしてクリアを試みるのだが、ボールは無情にも自陣のゴールネットへころがっていく。鹿島“炎上”を告げる合図となった。

 この2分後、今度はアマラオのタテパスに飛び出した戸田をカバーした名良橋が、競り合いの末にペナルティエリアのすぐ外で戸田に足をかけてしまう。提示されたカードは赤、一発退場。「最初は向こう(鹿島)も中盤で激しくきたけど、ウラに出るスピードはうちの方が速いから、ああいうファウルを誘った。うちの形が出せた」との三浦のコメントが物語る通り、鹿島ディフェンス陣はFC東京のボールを奪ってからの素早い攻撃についていけず、前半だけで3点を失った。

 一方のオフェンス面。ただでさえ貧弱な攻撃陣だが、この日は数少ない“飛び道具”であるエウレルがケガで欠場。しかも、名良橋の退場を受けて24分にFW深井が下がってDF石川が投入されたため、平瀬の1トップに。「うちの課題は前でボールをキープできないこと」(トニーニョ・セレーゾ監督)の上、前線の枚数が減ったのでは攻撃の形を作ることなど不可能に近く、公式記録に記された前半のシュート数は「0」。

 前半で3点のビハインドを背負った鹿島。指揮官はもちろん、手をこまねいたわけではない。後半から右サイドバックの石川を中盤に、そして小笠原を前線に上げ、「3-4-2」の陣形で反撃に出た。FC東京がこの変更に戸惑ったのと、3点のリードで安心してしまったことも幸いし、後半が始まってから鹿島は攻勢に転じ、数的有利にあるFC東京が「バタバタする時間があった。人数が少ない感じがして」(茂庭)と錯覚するほどだった。

 しかし、これも長くは続かなかった。13分、小笠原がこの日2枚目のカードをもらい、退場してしまう。直後にセットプレーから1点を返したものの、2人少ない状況ではさすがの鹿島もなす術はなかった。この後2点を追加され、実に6年ぶりという屈辱的大敗を喫した。

 この日、首位・横浜が勝ったものの、鹿島はまだ勝ち点4差。残り試合を考えれば、決して逆転不可能な数字ではない。しかし…。5失点という数字もさることながら、名良橋の退場で浮き足立った姿に、かつて鹿島が発していた“強者のメンタリティ”を感じられなかった点が気にかかる。移籍やケガ人の続出で苦しい台所事情は理解できるのだが。9試合目で喫したセカンドステージ初黒星は、ただの1敗以上の意味を持つことになりそうだ。


2003.10.5 Reported By スポマガWORLD SOCCER

以上
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