福岡 2 - 1 新潟(15:04:博多球) 入場者数　13,921人

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新潟市の朱鷺（とき）メッセで行われた福岡vs新潟戦のパブリックビューイングは、刻々と変わる状況にサポーターが反応していた。

福岡に1点リードされた始まった後半開始直後に、川崎がまさかのオウンゴールで湘南に同点に追いつかれると大きな歓声が沸きあがる。これで元気の出た新潟サポーターは、福岡にいる選手たちに大きな声でコールを送った。

そして後半の24分、ついに新潟がファビーニョ選手のゴールで1-1の同点に追いつくと、会場が爆発した。しかし、その直後には川崎が追加点を上げ、リードしたことが画面に示されると、ややトーンダウン。このままでは昇格に必要な2位以内は決定しない。

後半も30分を過ぎ、応援をしながらも他会場の結果が気になる時間帯に入った。すると川崎が再び同点とされ、2-2になったという報告が入る。盛り上がる朱鷺メッセ。このままで行けば悲願達成！誰もがそう考えた。後半40分になっても川崎は依然同点のまま。あと5分で決まるかもしれない…。だが後半41分、福岡の古賀選手が新潟のゴールネットを揺らした。

悲鳴。そして涙。しかし最後まで望みを捨てず、コールを送り続ける。結果は1-2の敗戦。呆然と立ち尽くす5600人の新潟サポーターだった。

「疲れました。福岡行きの飛行機が取れなかったので、ここに来ました。残念でしたが、福岡に行った人たちと同じ気持ちで応援できたと思います。最終戦は勝って昇格して欲しい」と加茂市から来た親子のサポーター。そして「勝って昇格だ！信じている！絶対勝つ！」と3人の男性がテレビの取材で叫んでいた。

悲願は最終節へ持ち越されてしまった。新潟と川崎の勝ち点差は3。新潟は勝つか、引き分けで2位以内が確定する。川崎が勝って新潟が負けた場合のみ、3位になると言う有利な条件には変わりはない。そして最終戦はホーム、新潟スタジアム・ビッグスワン。4万を超えるサポーターが後押しをしてくれるはずだ。

もちろんチケットはすでにソールドアウトしている。

2003.11.15 Reported by 小野寺俊明 in 新潟