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【J1 2ndステージ 第15節 東京V vs 市原戦レポート】市原、奇跡の優勝へのチャレンジ(03.11.30)

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東京V 0 - 2 市原 (14:03:味スタ) 入場者数 14,006人

-激闘の1日を写真でチェック!This Week Photo-

 試合開始前から、“ミラクルジェフ”コールが聞こえてくる。どうやら市原のサポーターはチームが奇跡の大量6点差以上による勝利を収め、優勝するということに望みをかけていたようだ。だが彼らのその思惑とは裏腹に、東京Vが試合開始から攻勢をかける。

 だが山田のヘッドは枠を外れ、ラモンの強烈な左足のシュートはGKに弾かれ、三浦のロングシュートもわずかにゴール左へ逸れる。中盤から後ろの選手のシュートへの意識につられて平本もシュートを立て続けに狙うが、これも市原ゴールを割れない。

 東京Vの勢いを一通り受け止めた市原が14分になってようやく反撃を開始する。まず羽生が出した浮き球の絶妙なスルーパスからサンドロが抜け出すが、シュートは必死に戻った米山にブロックされてしまう。そのすぐあとには東京Vのディフェンスを完全に崩し切った。左サイドを抜けた村井からグラウンダーのパスがゴール前ファーサイドで待ち構える崔龍洙に通されたのだ。だが右足で慎重に狙った崔龍洙のキックは大きく口を空けたゴールマウスから外れて、スタジアムは大きな溜息に包まれた。

 だがその溜息もすぐに大歓声に変わった。18分、佐藤のパスで左サイドから抜け出した村井が放った左足のシュートがGK高木の腕の下を抜けてゴールネットを揺らしたのだった。これで勢いに乗った市原は東京Vゴールを激しく攻め立てるが、気を取り直した高木のファインセーブなどに阻まれて追加点を奪えない。それに対して東京VはGK櫛野を慌てさせるような場面を一度も作れずに前半戦を終えてしまう。ハーフタイムのホイッスルの瞬間に三浦が米山の元に詰めよって、激しい口調で捲くし立てていたのが、前半の東京Vを象徴していた。

 悪い流れを変えるために、アルディレス監督は後半から平本とラモンに代えて、コンディションが万全ではないエムボマと平野を投入した。だがこの交代が効果を表すよりも早く、市原が後半開始わずか34秒で追加点を奪う。崔龍洙の絶妙なスルーパスをサンドロが落ちついてゴールに流し込んでリードを2点に広げた。これでさらに勢いを増した市原は前線から激しくボールを追って、それまで現実味がなかった奇跡の優勝へのチャレンジを本気で始めたように見えた。

 だが前掛りになった市原に対して、東京Vがおそらくこの試合初の決定機を作る。それは後半から登場した2人によるものだった。左サイドをスピードで強引に抜けた平野がゴール前に走り込むエムボマにピンポイントのクロスを入れた。だがDFと交錯しながら飛び込んだエムボマのヘッドはゴール左に逸れてしまう。

 すぐに市原も崔龍洙が絶妙なループシュートでゴールを狙う。だがこの日の彼に運は傾かなかったのである。ボールは惜しくもバーを叩いて、相手選手の下へ跳ね返ってしまうのだった。

 優勝の可能性がなくなってしまったチームなのに、雨の中駆けつけたサポーターになんとか勝利をプレゼントしようと東京Vも必死にゴールを目指す。だがシュートはことごとく櫛野にセーブされてしまい、逆にカウンターから決定的なピンチを招いてしまう。ハーフウェイライン近くまで上げた東京Vの最終ラインを羽生が2列目からの完璧なタイミングの飛び出しで抜け出す。たまらずファールで阻止した米山は退場を命じられる。これでますます市原の大量得点に期待が高まるが、その後試合が大きく動くこともなかった。最後まで両チーム戦うがゴールは生まれず、2−0で市原が自分達の力を出し切った形でリーグ最終戦を制したのだった。

 両チームとも今年は素晴らしい活躍を見せたのだが、後半戦の大事なところで結果が残せずに、最終節で起こった劇的な優勝決定の瞬間で蚊帳の外だったのが残念でならない。だが試合後の東京Vの選手達は精神的に疲れ果てた様子で、誰もが天皇杯はモチベーションを保つのが難しいと口にしていた。残念ながらこれでは天皇杯での活躍には期待が持てない。しかし最下位争いからここまでチームを立て直すのに消費したエネルギーは相当なものだったはず。今は選手達にゆっくりと休んでほしいと思った。

 市原も素晴らしいシーズンを送ったのだが、終盤戦で最終順位が最下位の京都に負けて、前節では最後まで降格争いを演じた大分に引き分けたのがいただけない。スタンドをあとにするサポーターから“先週勝ってれば優勝じゃねえかよ”という声が聞こえたが、まさにその通りだったのだ。しかし優勝のプレッシャーを感じながら戦ったチームは、今後さらに成長できるのではないか。

2003.11.30 Reported by 池田晋

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