2003年12月14日開催
天皇杯3回戦
ガンバ大阪 3 - 1 コンサドーレ札幌
観衆2781人といささか、寂しさを感じる万博競技場で行われた天皇杯3回戦「ガン
バ大阪VSコンサドーレ札幌」戦。日本人選手だけでスターティングメンバーを構成したガンバに対し、札幌は2回戦時とは守備から中盤にかけて若干顔ぶれを変えてキックオフを迎える。
スタートは互角の戦い。互いの出方を牽制しあいながら、チャンスがあらば前線へ、というようなシーンが両者共に見られる。そんな中、先制したのは、札幌。21分、右からFW堀井、MF鈴木と繋いだボールを、元ガンバのFWアンドラジーニャが右足を豪快にふりぬき、先制。古巣を相手に力強い一撃を相手ゴールに見舞う。これで目がさめたのか、G大阪の攻撃は徐々にスピードアップ。前半だけで10回にも及んだコーナーキックのチャンスからMF山口や遠藤、新井場らがゴールを狙うシーンが見られるも、得点には至らず。0-1と札幌リードで前半を折り返す。
後半。1点のリードを守る策として「攻撃にはいったらラインをあげてコンパクト
に。1対1のシーンでは思いきり良く仕掛けよう(張監督)」とあくまでも攻勢にで
ようとした札幌だったが、中盤で簡単にボールを失うシーンが多くみられ、支配率の面で優位に立つことができず、試合は徐々にG大阪ペースに。そのG大阪は「足元でボールを繋いだり、まわしたりするだけではなく、ゴールに繋がる勝負ボールをいれろ!」という西野監督の指示のもと、シュートで攻撃を終えるシーンが多く見られるようになり、攻撃にリズムが生まれはじめる。加えて、「点を取りにいくんだというメッセージを込めて(西野監督)」後半開始後10分の間に投入されたMFアリソン、FW松波が前線で積極的に仕掛けることで、札幌の守備陣を翻弄。それが功を奏し、56分、MF遠藤の浮き球に頭であわせたMF山口が同点弾を叩き込み、試合を振り出しに戻す。
となれば、G大阪は俄然、勢いを増すことに。76分には吉原が左足で逆転弾を放つ
と、82分にはFW松波が札幌にとどめを刺すべくゴールを決め、3-1。逆に札幌はスタートの勢いを取り戻せず、最後まで相手に押し込まれた防戦一方の戦いに。「前半は我々のゲームプラン通り。ユースあがりの若い選手たちが日本代表の選手たちに対して堂々と戦ってくれたことを評価したい」という張監督のコメントにもあるように、前半こそ、勝利への執念が感じられる戦いを繰り広げたものの、後半はJ1とJ2の差を見せつけられるかのように、個人技、組織力と、すべての面で圧倒されたまま試合を終えた。
この結果、G大阪は4回戦へ進出。12月20日には、同じ大阪を拠点とするセレッソ
大阪と、愛媛県総合運動公園陸上競技場にて『大阪ダービー』を繰り広げる。
2003.12.15 Reported by高村美砂
以上
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