2003年12月21日開催
Jユースカップ2回戦(長居会場)
13:30〜 清水エスパルスユース vs 大分トリニータU-18
この2チームは今年の日本クラブユース選手権で対決済み。その時は壮絶な試合展開を経て、最後は1−1の引き分けという結果に終わった。実績のある清水エスパルスユース(以下、清水)相手に内容・結果共に大善戦を見せた大分の声望は大いに高まることとなったのだが、今回の対戦ではどういう結果が待っているのか。この試合に今度は引き分けは有り得ない。
大分トリニータU−18(以下、大分)の指揮官は元韓国代表で大分トリニティ(現大分トリニータ)でも活躍した皇甫官(ファンボ・カン)氏。90年のイタリアW杯では得点も記録した名手が、現役引退後に選んだのがこの大分でのユース世代監督業である。今年で就任3年目を迎えたが、着実にチーム力を向上させている辺りはさすが。初の8強入りを果たした今大会で、初の4強、さらにその先をも狙えるか。その采配も注目される。
大分のシステムは4−3−3でほぼ確実。もっとも、それまでCBとして守備の柱と言うべき存在だった吉良仁志をFWにコンバートするなど、皇甫監督の采配は予想を超越することも多いので油断はできないのだが…。その吉良がCBでもCFでも、攻撃陣の柱となる人物が河内勇太であることに変わりはない。鋭い反転からのドリブル突破の破壊力は他の追随を許さない水準にあり、大活躍だった静岡国体では関係者から軒並み絶賛され、直後に行われたU−18日本代表候補合宿にも追加招集されたほど。吉良のFW起用も身体が強くヘッドも強い彼を前線の中央に置くことで、河内の個性をより引き出したいという意図があったものと思われる。もう1人、負傷から帰ってきた小手川も大切な選手だ。養和戦では途中出場で貴重な決勝点を獲得。21日の試合では、あるいは先発もあるかもしれない。中盤では1年生の三好が注目だろう。広い視野を生かしてパスを配ることに長けており、しばしば攻撃の起点となる。DFラインは攻守に安定している主将の尾崎を左翼に配し、右にはU−16代表の福元、あるいは中川を配置。吉良が抜けてやや不安な守備ライン中央は上背はないが粘り強いタイプの西澤と上背もあって読みも良い東のコンビ。清水の攻撃に対して、ここがどれだけ踏ん張れるかが大きなポイントとなりそう。最後に紹介するGKの西川周作は「大分のチラベル」という愛称が示すように、左足での強烈なFKで直接ゴールも狙う異色派の守護神。しかし、単に異色派としてだけでなく、U−18日本代表にも名を連ねる実力派でもある。
対する清水はユース年代で屈指の実績を持つチーム。Jリーグ発足から10余年を経て、ある種の「伝統」を持つようになったチームの一つである。今年は成績面で必ずしも思うような戦果を上げていないが、今大会の優勝を狙えるだけの戦力は十分に保持している。一回戦で同じく優勝候補のガンバ大阪をアウェーに乗り込んで撃破したことで、チームには勢いがついたはず。夏に不覚を取った大分相手にも自分達のサッカーを展開して勝利を得たいところだ。
清水の注目はトップ昇格が内定している攻守の2枚看板、山本海人と阿部文一朗だろう。U−18日本代表に選ばれたこともある山本は188cmの巨躯を誇る大型GKで、果敢な飛び出しも売りにしている。エース格の阿部は長身ながら速さもあり、強引な突破も持ち味としているストライカー。彼もまたU−18代表候補の経験がある。また、阿部と前線でコンビを組む1年生のスペイン・エスパニョールから帰国して最初の全国大会となる篠田悠輔も注目株。ストライカーとしての感性と技術は一級品である。中盤でタクトを振るう枝村も大会屈指のプレイヤーで、彼もU−18代表候補選手。他にもレフティーの大瀧&鈴木、U−16代表の山本などタレントは豪華絢爛。問題はこれがまとまるかという点にあり、この点ではまだ問題がクリアされきってはいないようである。バックラインは堅実派の森安とルーキーの高野美臣を左右に配し、中央には身体的な強さのある村越とカバーリングに長じた高柳のコンビを配置。やや不安要素かとも思われていた最終ラインだが、ガンバ大阪戦では見事なプレーを見せて完封劇の立役者となっている。
全体に清水が戦力面で上を行くのは否めない。しかし、大分は夏に接戦を演じたという自信が残っているはずで、それが勝負の行方をより不透明なものにするはず。皇甫監督の采配にも注目したい。
2003.12.19 Reported by 川端暁彦
以上
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