ジーコ監督記者会見コメント

いよいよ待ちに待ったドイツへの道が始まります。この日のために準備し、選手たちを鍛えてきました。この日のために準備した練習の成果を発揮し、いい内容で良いスタートを切りたいと思っています。明日はホームゲームですし、たくさんの観客の前でみなさんと一緒に良い結果を出したいと思います。


……明日の試合展開について、どう予想していますか？

決して簡単には勝てないと思っています。相手も先日の韓国戦とは違って気を引き締めてくると思っています。相手はうちのミスを狙ってくると思いますし、中盤で激しいプレッシャーをかけてくると予想しています。

我々はそのプレシャーの中で、ひるまず自分たちのサッカーが出来るようにしていきます。そして気をつけなくてはいけないのは、我々がボールを失った時も相手にプレッシャーをかけてボールを取り返すプレーをすることです。そして我々も相手に中盤から厳しいプレッシャーをかけて、高い位置でボールを奪い攻めにつなげてゴールを狙っていきます。明日の試合はお互い激しいせめぎ合いになると予想しています。


……明日のスタメンは？中田、高原、鈴木は準備時間がなく、ぶっつけ本番ですがコンディションは？　また中田のポジションについては？

スタメンは今日の紅白戦通り：ＧＫ楢崎、ＤＦ山田、坪井、宮本、三都主、ＭＦ遠藤、稲本、中田、中村、ＦＷ高原、柳沢と考えています。

そして、まず３人についてですが、それぞれと話し合い３人とも試合に出場する強い気持ちがありました。３人の招集はFIFAのレギュレーションで48時間と決まっているようで、準備時間が足りない招集になってしまいましたが、一部の国では５日前から招集が可能と聞いています。そのことに関して、FIFAやブラジル協会にも確認したいと思っています。特に今回はワールドカップ予選ですから、ある程度の対応をしてもらいたいと思いましたが。今後のこともありますので、このことは確認したいと考えています。早く呼ぶことによっていい準備が出来ますので。３人の中で鈴木だけスタメンではないですが、３人ともしっかりと準備している印象を受けています。実際、今日の練習で３人ともコンディションがよいと印象を受けています。

また中田との会話ですが、以前から彼とはしっかりとコミュニケーションを取っていますが、彼は今のクラブでのポジションを気に入っていて、クラブでもよい結果を出していますが、相手（オマーン）を考えた場合、中田が攻撃的なポジションでプレーすることにより、彼がよりゴールに近い位置でプレーした方が、相手にとって脅威になると考えています。彼はパスも正確でシュート力もあり、ボールを運ぶ能力、視野も広く、どこのポジションも出来ますが、相手をかき回すことにより、よりチャンスも生まれ得点できると考えています。また今のチームは中盤に非常に能力が高い選手が多く、様々なオプションがあります。これは監督にとっては嬉しいことです。昨日の練習で様々なオプションを試しましたが、中盤の底に遠藤を入れることによって、中田の攻撃的な部分がより生かせると考えています。

また、稲本も前に出ていく選手ですし、彼の攻撃的な部分が引き出せると考えています。もちろん他に中盤は小笠原・藤田がいますが遠藤のバランサーとしての役割を評価し、この形を選びました。


……イラク戦は戦う姿勢が見られなかったように思いますが、明日の試合に対して戦う姿勢は？

自分の目指すサッカーは一方的に攻め、試合の主導権を常に握るサッカーですが、いつもそのようにいかないのは当然のことです。特にイラクの２トップが激しいプレッシャーをかけてきて受け身に回ってしまった部分があります。

昨日の紅白戦でもピッチの芝の状態を把握できず、前半はパスミスが多くありましたが、後半からは芝の状態を把握し、今日の練習でもしっかりピッチコンディションを把握しました。明日の試合は中盤から激しくプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪っていきたいと思います。本当に長い間準備をしてきましたし、自分たちが今までやってきたことが正しいことを証明したいと思います。

そして強い気持ちを持って、しっかり目標を達成したいと思います。試合の前に選手たちと細かい部分を確認して、そして勝利する強い気持ちで明日の試合にのぞみます。


以上