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【2004開幕直前全28クラブ分析】川崎フロンターレ、年間100得点でJ1昇格を狙う!(04.02.24)

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 勝ち点1で昇格を逃すという劇的なシーズンを送った2003年だったが、戦力の充実や観客動員数など、総合的なチーム力は確実に向上した。体制も変わって心機一転。川崎は5年ぶりのJ1の舞台を目指す。

【2004シーズンの見どころ】
 昨シーズンの川崎フロンターレは、強烈なプレッシングサッカーを展開し最終節まで昇格の可能性を残した。しかしクラブ史上二度目の勝ち点差1に泣き、3位でシーズンを終了。結局昇格を果たせなかった。最終節のグラウンドでは多くの選手が涙し、悔しさをかみ締めている。今年のチームには、その経験をしたほとんどの選手が残留しており、悔しさと厳しい戦いの記憶は新チームにも継承されている。そしてその記憶がこのチームにパワーを与えるのは間違いないだろう。
 昨年のチームの弱点を上げるとすれば、それは勝負弱さだった。川崎が見せた試合内容はすばらしかった。しかし内容を重視するあまり「勝つ」という目標に対してのアプローチは徹底しているとは言いがたかった。

 2003年シーズンを通して見えていた苦しい戦いを打破するために川崎が下した判断は「勝てるサッカー」ができる監督だった。そしてそれが新指揮官として招聘された関塚隆監督という選択になっている。

 関塚監督の経歴でもっとも長いのが鹿島アントラーズでのヘッドコーチの経験だ。「常勝軍団」と称されるチームでの経験は、内容のある川崎のサッカーに、「勝負強さ」をもたらすことが期待される。その証拠に、新入団会見で関塚監督は「点を畳み掛けられるチームであると同時に、1-0で逃げ切れるチーム」を目指すと述べている。内容のあるサッカー一辺倒だった昨シーズンのスタイルに、勝負にこだわるスタイルが加わることで、そつなく勝ち点を重ねる勝負強いチームができる可能性は高い。

 ひとつだけ不安材料を挙げるとすれば、長年培ってきた3バックの伝統から4バックへの転換がありうるということだ。関塚監督はシステムについて、4バックが理想だと述べており、その可能性は排除できない。ただし、保有する選手の能力を考えると、現時点では3バックで行く可能性が高そうだ。そもそも頻繁なポジションチェンジやオーバーラップが、相手を崩すためには必要不可欠な現代サッカーにおいて、固定されたシステムが形骸化されているのも事実。ディフェンスが3枚なのか4枚なのかはそれほどの問題にはならない、ということもいえる。いずれにしても、04シーズンのJ2において、もっとも昇格に近いチームのひとつだといえるだろう。


【新戦力・注目のキープレーヤー】
 昨年の川崎の総得点は88点に上る。これは優勝した新潟の80点は言うまでもなく、川崎も含めたJ2・12チームの平均得点力56.5点をも大きく上回る。しかしJ1昇格を逃した川崎は強化方針のひとつとして、得点力の強化を打ち出した。1月24日の新体制発表会において、福家強化部長は、総得点の目標として100点という数字を口にしている。なんとしても今年昇格を決めたい、という川崎の強い気持ちが伝わってくる。そしてこの目標が机上の空論で終わらないよう補強したのが前新潟のマルクスだ。昨シーズンの活躍により新潟の昇格に大きく貢献し、湘南ベルマーレがチームとして上げた33点に肉薄する32点を叩き出してJ2得点王に輝いた選手だ。川崎には28得点で年間2位のジュニーニョ、さらには13得点で日本人得点王の我那覇も所属しており攻撃の潜在能力はかなりのものがある。ただしマルクスをうまく使いこなせるかどうかは別問題だ。マルクスはブラジル人らしく戦術よりも気分に従うタイプで、チームにフィットさせるのは意外と難しい。プレーヤーのタイプもジュニーニョとダブるところがあり、共存できるのかは未知数だ。いずれにしても、マルクスの得点力は、川崎の昇格のキーポイントになるだろう。

 一方守備面では、鹿島から獲得の相馬が注目される。新入団会見では、サポーターを前にして「熱く戦いましょう!」と力強く発言し、どよめきを起こさせたほど。その姿からは高い統率力が感じられた。左サイドバックとしてのイメージが強い相馬だが、これまでの練習試合などでは3バックの真ん中に取り組む姿が見られる。かなり意外性のある起用方法だが「1試合1失点以下」の守備を実現するための重要なポイントになりそうだ。

【開幕時の布陣予想】





 関塚監督自身の好みや鹿島での生活の長さを考えると、4バックシステムの採用が有力視されていた。しかし、ここまでのキャンプ期間中は3バックでの布陣をテストしている。

 GKは吉原、下川、浦上の3名が激しい競争を繰り広げているが、吉原が一歩リードか。

 注目したいのはDFライン。伊藤宏、箕輪をセンターバックとして統率するベテランの相馬の姿がある。彼の豊かな経験は、チームには貴重な財産となるはずだ。
 ボランチは2枚。鬼木を軸に中村と山根がもうひとつの座を争う状況。左右両WBはアウグストと守備で計算できる木村か長橋という選択になりそう。
 ある程度自由にプレーをするマルクスと、ドリブルの能力とスピードを兼ね備えるジュニーニョ、そして成長著しい我那覇をともに起用する方法として、我那覇をポストプレーヤーとして。2シャドーストライカーとしてジュニーニョとマルクスを起用するというやり方が考えられる。破壊力抜群の攻撃陣の完成度を早く高めて行きたい。

2004.2.24 Reported by 江藤高志

以上

川崎フロンターレ宮崎県綾町キャンプレポート 

2004シーズン 開幕直前・クラブ別戦力分析レポート
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