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【2004開幕直前全28クラブ分析】清水エスパルス、アントニーニョ新監督のもと、2004年版清水スタイルの構築なるか(04.03.02)

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【2004シーズンの見どころ】
 リーグ屈指の戦力を備えていた昨年の清水は、チームを知り尽くした大木武氏を招くことで、揺らいでいたスタイルの再構築を目指した。だが、最後まで目標は達成されぬままシーズンを終えると、オフには安貞桓(アン・ジョンファン)、三都主アレサンドロ、トゥットというチーム得点者の上位3選手を放出し、また新たなチーム作りに取り組むこととなった。ここ数年果たせなかったスタイル確立という課題に、今年はこれまで以上に難しい状況下でトライしなければならないのである。

 その難題を与えられたのは、95年に柏を率いてチームを躍進させたブラジル人、アントニーニョ監督。さらに長年J2で戦ってきた石崎信弘氏をヘッドコーチとして招聘しサポートを得る。選手個々の役割を明確化し、チーム作りのベースとするアントニーニョ監督の方法論は、スタイルを模索してきた清水にとってはまさに打ってつけと言えるだろう。しかし、肝心の戦力補強、つまりビッグネームの流出は補うことができたのだろうか。

 問題のアタッカー陣には、ジャメーリとアラウージョが加わった。元セレソンのアラウージョは、前所属クラブでは3トップの左としてゴールを稼いできたサイドアタッカータイプ、一方のジャメーリはドリブルでの仕掛けを得意とするチャンスメーカータイプ。エースとしての活躍が期待される北嶋秀朗と彼らがコンビを組むことになりそうだ。また、三都主が抜けた左サイドは、そのアラウージョや平松康平、平岡直起らの起用が濃厚。タイプは異なるが、それぞれの持ち味が引き出せれば、穴を感じさせることはないだろう。

 攻撃陣とは対照的に、ボランチから後ろにはほとんど戦力の流出はなかった。G大阪でプレーしていたファビーニョをボランチに加えたことでむしろ層は厚くなっており、こと守備の面で大崩れすることはなさそうだ。

 アントニーニョ監督は、当初チャレンジした4-4-2からすぐに3-5-2へと切り替え、清水に染み付いたサッカーをベースとする現実的な方針を見せた。かつての流麗なパスワークとワイドなサイドアタックを武器としつつ、2004年版の清水スタイルを構築することができるか。これまでの低迷から脱出するには、戦い方を定めるとともに、序盤戦での結果が求められる。


【新戦力・注目のキープレーヤー】
 3人の外国籍選手はすべてが入れ替わることとなった。【2004シーズンの見どころ】でも触れたが、3人はいずれもブラジル人で、うち2人はJリーグ経験者である。なかでも注目したいのが、FWのジャメーリだ。

 97年に柏でプレーした彼は、当時28試合14ゴールという記録を残しているとおり、決定力の高さがウリ。それでいて周囲を生かすパスも得意としており、チームを離れた安貞桓のようにチャンスメーカーとしても期待してよさそうだ。本人の明るいキャラクターに加え、トップでコンビを組むのが、柏時代のチームメイト、北嶋であることもジャメーリの活躍を後押しするはず。ただし、不安要素がないわけではない。来日時の明らかなオーバーウエイトからは絞られたものの、まだまだベストなコンディションには至っておらず、いまだに本来のキレを取り戻していないのだ。開幕までの調整に注目したい。

 ジャメーリの相棒となる北嶋秀朗もキーマンのひとり。「シーズン後に2つの選択肢を持てるように」とレンタル移籍してきた清水へ、今季から完全移籍するとともに副キャプテンの重責も引き受けた。ハイレベルなポストワークとゴール前での決定的な仕事を使命とするプレースタイルは、ジャメーリとの相性も悪くない。ファビーニョを補強した中盤や両アウトサイドを機能させる意味でも、北嶋のポストと決定力に期待したい。

 その他では、高木純平、太田圭輔、村松潤、杉山浩太といった若手が、どれだけベテラン勢を突き上げることができるかも注目のポイント。昨年あたりからようやくJリーグの舞台を経験できるようになった彼らだが、依然レギュラー陣の壁は厚い。長いシーズンを見越したバックアップという役割だけでなく、そろそろレギュラーを脅かし、ポジションを奪う選手に出てきてもらいたい。低迷してきたチームを活性化させるには、やはり若手の突き上げが不可欠ではないだろうか。清水ユース育ちの彼らは、そうして定位置を狙うだけのポテンシャルを備えている。


【開幕時の布陣予想】





 GKは昨季24試合に出場した黒河貴矢がスタメン候補筆頭に挙げられる。しかし、アテネ五輪最終予選、そして本大会を控えているため、ベテラン真田雅則、鹿島から移籍した西部洋平にもチャンスは十分にありそうだ。

 3バックの採用が濃厚なDFラインは、復帰した斉藤俊秀と森岡隆三、池田昇平の3人が有力。ここへ昨季重用された鶴見智美や高木和道らが絡んでくる可能性がある。

 中盤では、ファビアーノと伊東輝悦の2ボランチ、左にアラウージョ、右に市川大祐、そしてトップ下に澤登正朗が入る。もちろん、ボランチの吉田康弘と杉山浩太、左サイドもトップ下もこなす平松康平らここでも他の選択肢を十分に装備。

 トップは、北嶋秀朗とジャメーリの有力候補のほか、サイドアタッカーのアラウージョ、昨年23試合に出場した久保山由清らが先発の座を窺っている。


2004.3.2 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
以上


清水、鹿児島県国分市キャンプレポート

2004シーズン 開幕直前・クラブ別戦力分析レポート
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