2004年3月1日〜5日
アテネ五輪アジア地区最終予選
グループB UAEラウンド
U23日本代表 0-0 U23バーレーン代表
U23日本代表 4-0 U23レバノン代表
U23日本代表 2-0 U23 UAE代表
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激闘の末、2-0で勝利を飾ったUAE戦から一夜明けた6日午前(現地時間)、U-23日本代表はアブダビ郊外のザイード・スポーツシティのサブグランドでクールダウンを行った。
3月1日に始まったアテネ五輪アジア最終予選も瞬く間に3試合が過ぎた。日本は初戦のバーレーンをスコアレスドローでスタートし、続くレバノン戦を4-0で勝利。5日のUAE戦はキックオフから大苦戦を強いられながら、後半30分すぎに気力・体力の差を見せつけ、高松大樹(大分)と田中達也(浦和)がゴール。何とか勝ち点3を獲得した。
1月の宮崎合宿から続く代表生活のストレスに加え、「3大会連続の五輪出場を止めてはいけない」という重圧、アウェーの慣れない環境が重なり、選手たちの疲労はピークに達している。田中マルクス闘莉王(浦和)が左肩を痛め、成岡翔(磐田)が高熱を出してひと足先に帰国を余儀なくされ、今度は松井大輔(京都)らが内臓の調子をおかしくした。山本昌邦監督も「UAE戦は心理的限界を超え、生理的限界も近づいていた」と話した。
そんな状況だったが、大一番で待望の勝利を得たことで、チームの雰囲気は見違えるように明るくなった。6日11時からの練習には、すでにチームを離れた成岡、松井、平山相太(国見)、黒河貴矢(清水)を除く16人が参加。UAE戦のスタメン組と途中出場の高松はウォーキングとストレッチを消化。る菊地直哉(磐田)、石川直宏(F東京)ら控え組5人は少し時間をかけて走った後、入念にストレッチなどを行った。
練習後、山本監督は「メンタル面の逞しさに感激した。合宿などを繰り返し、1年半かけてチームを作ってきて、どんな時も諦めずに戦い抜く精神力を身につけた。それがUAE戦のラスト15分間の差になった」と改めて選手たちを称えた。
ここまでの道のりは、決して簡単ではなかった。バーレーン戦に引き分けた時、那須大亮(横浜FM)が両手で顔を覆ったように、選手たちは明らかに落胆していた。中東勢の定番である「引いて守り、ロングボールを多用して、スペースを間延びさせ、日本の素早いパス回しを出させないようにする」という戦術にまんまと引っかかってしまったからだ。「勝ち点3が欲しかったのに、点が入らない時間が続いて、チーム全体に焦りが出てしまった」と今野泰幸(F東京)は悔しそうに話した。
バーレーン戦が終わった後、山本監督と日本サッカー協会の田嶋幸三技術委員長は、これまで見せたことのない険しい表情をしていた。第2試合でレバノンと戦っていたUAEが、予想以上に強かったからだ。昨年末のワールドユースMVPのイスマイル・マタルをはじめ、前線の選手はみなパワーとスピード、ゴールへの貪欲さを備えている。アウトサイドの攻撃力も日本より上だ。守備陣も球際の強さ、競り合いの激しさを持っていた。これを打開するのは、容易ではないと日本のスタッフは認識したのだ。
こうなると、UAE戦まで1つの取りこぼしも許されない。レバノン戦は右サイドにスピードと打開力のある石川をスタメン起用。積極的に点を取りに行った。バーレーン戦のように前線と最終ラインが間延びすることもなくなり、日本は自分たちのサッカーを取り戻しかけた。が、平山、田中、鈴木啓太(浦和)が続けざまにシュートを放つものの相手にセーブされ、今度は平山のヘディングシュートがクロスバーに当たるなど、どうしてもゴールを割れない。チーム内には重苦しい空気が流れた。
それを変えたのが、前半29分の田中達也のゴールだった。徳永悠平(早稲田大)の絶妙のクロスを平山が頭で落とし、フリーになった田中が押し込んだのだ。この3分後にはまたもや平山のヘッドからこぼれたボールを田中が折り返し、中央で待っていた鈴木が蹴り込んだ。
前半の得点で精神的にラクにはなったが、UAEとの得失点差を考えると、2点で満足するわけにはいかない。その気負いが再び選手たちを固まらせてしまう。後半はまたもや格下の相手を攻めあぐね、思うように得点が奪えなかった。結局、途中出場の高松、そして石川が2点を奪ったものの、日本はリズムに乗り切れていなかった。しかも、直後のゲームでライバルUAEがバーレーンを3-0で撃破。日本選手たちの「安堵感」は瞬く間に「危機感」へと変わった。
「引き分けでも数字上はOKだけど、UAEに引き分けで終わったら、もう追いつけない。日本に帰ってからじゃ、間にあわない。首位になって日本に戻らないといけない」
UAE戦を目前にして、キャプテンの鈴木啓太はチーム全体にカツを入れた。山本監督は「最悪でもドロー」と考え、石川を外して守備的布陣でのぞんだが、選手たちの気持ちは「勝利」しかなかった。
後半30分すぎまで気力・体力を落とすことなく、UAEを振り切ることができたのは、そういった闘争心があったからだ。
守備陣の無失点、FW陣のゴール、ピッチを駆け回って相手をつぶしたボランチなど、選手個々の成長も評価できる。
日本ラウンドにこの勢いをつなげてほしいものだ。
2004.3.6 Reported by 元川悦子
以上
【Information】
栄冠はジュビロ磐田の頭上に!ゼロックススーパーカップ特集
J’s GOALニュース
一覧へ【U-23日本代表UAEラウンド総括】UAEラウンドを1位で終了。精神的成長と自信を携え、日本に帰る山本ジャパン(04.03.06)
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