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【2004 XEROX SUPER CUPレポート】PK戦の末に磐田が勝利。両者にとって実り多い試合に(04.03.07)

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2004年3月6日13:30KICK OFF 国立霞ヶ丘競技場
2004XEROXスーパーカップ
横浜FM 1-1 磐田
得点者:
64' 奥大介(横浜FM)
85' 福西崇史(磐田)

PK横浜FM 2-4 磐田
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 磐田の流動性を保った中盤は健在だった。それぞれの選手が自律的に動き、ポジションを代えていく。相手守備網を崩すには必要なことだが、常にリスクが付きまとうやり方でもある。特に藤田が見せたスペースへの飛び出しはチャンスを生み出し、横浜FMゴールを襲った。攻撃的なサッカーは守備面でのリスクが付きまとうものだが、磐田に大きな破綻は生まれなかった。磐田の特徴を最大限に生かしたサッカーで、横浜FMを押し込んだ。監督交代の影響は限定的だと考えていい。

 グラウに言わせると「監督は代わりましたが、ゲームのやり方はそんなに変わっていません。ジュビロというのは変わりませんし勝ちにこだわるスピリットですか、そういう魂は受け継がれていると思います」ということになる。もちろん桑原監督が過去に磐田を率いていたことが影響しているのは間違いないが、それにしてもしっかりとした強化方針が存在することが、磐田のサッカーがぶれない大きな理由でもある。

 対する横浜FMは、磐田とは対照的に中西をボランチで起用した中盤の連携に課題が見えた。特に最終ラインとボランチとの間のスペースが広く危うさを感じた。

 岡田監督は中西の起用について「本来のポジションでないことは承知しているが、今日のポジションでもそこそこできるという印象を持った。スーパーではないが、だれか欠けたときの穴埋めは十分にできると思った」と振り返っている。ただし松田がいうようにこのポジションで使うにはお互いにコミュニケーションをとって修正する必要があるだろう。

 お互いにチャンスを生かしきれないまま0-0で前半を終えると、ハーフタイムをはさんだ後半は磐田がペースを握る。ただ「Jリーグでも屈指の守備力」(名波)を誇る横浜FMのゴールをこじ開けるのは至難の業だった。

 そうした状況で迎えた63分に試合は動いた。横浜FMのボランチ、遠藤が前線に飛び出してボールを受ける。ペナルティエリアで対応した福西はアプローチと同時にひじを出して遠藤を倒してしまう。「故意ではなかった」(福西)と振り返るプレーにイエローカードが提示され、横浜FMはPKを得る。これを奥が落ち着いて決めて横浜FMが先制する。

 このまま負けられない磐田ベンチは69分に西野に代えて中山を投入。時を同じくして福西をトップ下に移動させる。自分のミスを取り返す絶好のポジションを得た福西は積極的にゴールを狙いに行く。

 横浜FMは無理をせずに逃げ切りを図るが、試合残り時間も5分となった85分に磐田のスピードに屈する。

 センターライン付近で鈴木がボールを奪ってグラウへパス。うまくディフェンダーをかわして中央へ強めのラストパスを送る。中央に走りこんでいたのは、PKを与えてしまった福西だった。

「(同点ゴールは)つま先でちょんと当てただけ。ロド(グラウ)がすごいパスを出してくれたと思う。僕自身は、ここにくれればと思って走っていたけど、ロドがシュートを打ってもこぼれ球という意識があったし、本当にボールが来たので最高だった。来た瞬間に入ると思った」

 磐田の真骨頂とも言える勝負強さで同点に追いつき90分を1-1で終了。PK戦で雌雄を決することに。

 磐田は「あの場に慣れていなかった」という福西が2人目で蹴って止められてしまうが、同じく2人目の横浜・遠藤が枠を捕らえきれずミス。続く横浜3人目の久保のシュートをGK佐藤がストップして勝負あり。先攻の磐田の5人目、服部がきわどく決めて勝利を手にした。

 試合終了後の両チームからは「まだまだ修正しなければならない点が残っている」と反省の弁が聞かれた。それは賞金のかかった公式戦であり、それぞれに思いを持つ強豪同士の対戦だったことで問題点が洗い出されたことを意味している。リーグ戦開幕まで1週間というタイミングでのこの試合は、両チームにとって実り多い試合になったようだ。

2004.3.7 Reported by 江藤高志


以上

【Information】
栄冠はジュビロ磐田の頭上に!ゼロックススーパーカップ特集

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