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【2004開幕直前全28クラブ分析】セレッソ大阪、新DFラインとJリーグ屈指の爆発的な攻撃力で初タイトルを目指す!(04.03.11)

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昨年の最大の課題となった守備の強化を克服すべく、新加入選手によって築かれる新DFラインが機能すれば、爆発的な攻撃力はより加速する。

【2004シーズンの見どころ】

 2004年の幕開けは慌ただしかった。元日はジュビロ磐田を相手にチーム史上3度目となる天皇杯決勝を戦い、接戦の末に敗戦。いや、結果はともあれ、最後まで磐田と五分にわたりあえたことは収穫に値するものだったと考えれば、そこまではよかった。

問題はそのあと。予期せぬ前代未聞のアクシデントがチームを襲う。というもの、新監督に決定していたナドベザ・ペーター氏が狭心症で倒れ、来日不可能に。これにより、急遽、元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督のフアド・ムズロビッチ氏の監督就任が発表されたのだ。就任前の監督交代劇-。フアド・ムズロビッチが来日したのは始動日前日の1月27日のことだった。氏がナドベザ・ペーター氏の知り合いだったこと、それによって様々な情報を収集して来日できたことは唯一、救いとなったが、それでも就任会見で見てとれたセレッソに対する情報の少なさは当初、不安材料の一つになったものだ。

 だが、それが逆に良かったのかもしれない。この日から急ピッチで進められたチームづくりは、練習初日からミニゲームを行うなど、先入観なく選手を見定めることからスタート。これが、チーム全体の志気を高めると共に、選手のモチベーションアップの材料に。加えて、いい緊張感を保ちつつ、昨年の戦いをふまえて、フィジカル強化、守備力アップなど改めて課題を明確化。それによってシステム、人の配置など様々なテストを行いながら開幕への準備を進めてきた。

 中でも注目すべきは、DFの配置。昨年はリーグ屈指の得点力を誇りながら、失点はワースト4位タイと守備の弱さが浮き彫りにされただけに、その改善こそが最大の課題とされてきたが、それについてはメンバーを総入替えすることで落ち着きを取り戻した。つまり、3バックはサンフレッチェ広島から加入の上村健一を中央に、その両脇を190センチを超える長身を誇る新外国籍選手の2人、DFカブラル、ラデリッチが固めることになるだろう。一方、中盤から前線については、昨年、爆発的な攻撃力が注目を浴びたメンバーで、ほぼ変わりないが、キャプテンFW西澤明訓や日本代表FW大久保嘉人、MF森島寛晃、布部陽功、久藤清一、DF齋藤竜、FW徳重隆明ら既存のメンバーに、新外国籍選手のFWロブレク、成長著しいFW酒本憲幸、MF濱田武ら若手がどう絡んでくるかが見もの。いずれも個性豊かなメンバーだけに、その組み合わせにも注目したい。

 10周年という節目を迎える今年、チームが目ざすは当然ながら、初タイトル。もともとJリーグ屈指の攻撃力を誇るセレッソだけに、全員の守備の意識さえ徹底されれば、タイトルもきっと見えてくる。

藤井社長の「10年という節目に、クラブとして飛躍をするために大幅な改革を行った。天皇杯も一歩及ばず準優勝となったが、その足りない何かをクラブとして明らかにし、克服していきたい」という決意の実現の年にしてほしい。


【新戦力・注目のキープレーヤー】
 今季加入の新戦力がズラリと並んだ記者発表の席でDF上村健一が発した言葉は、彼の最大の武器とも言える“リーダーシップ”を改めて確認させるものだった。

「セレッソは若くてポテンシャルの高い選手がたくさんいるチーム。前線のクオリティが高く、それぞれの選手が豊かな個性を武器に、どんなところからも得点をとれる印象がある。
実際、去年、あれだけの得点を挙げられたのも、それを証明するものだったと思う。一方、守備については、これだけ失点しているということについて、原因は必ずあると感じている。それに対しては、これから実際にピッチに立った上で、気づいたことがあれば、どんどん言っていきたい。ただ1つだけ言えるのは、守備も攻撃も全員がやるもの。一番大事なのはチームとしてどう戦うか、だ。攻撃と守備がうまくバランスをとるためにコミュニケーションを図りながら、チーム全体の守備の意識が高められるように力になりたいと思う」。

的確なチーム分析。責任感の強さ。サッカーへ真摯な姿勢。それらに加え、新天地にかける意気込みを伺えた彼の言葉には、課題とされてきた守備面での不安を一掃してくれる強さがあった。と同時に、クラブ側も期待を寄せているように、これまでのセレッソにはいなかったタイプのリーダーの誕生を
予感させた。もちろん、新加入選手であることから、既存の選手を差し置いて、いきなりリーダーになることは難しいのかもしれない。だが、それを逆手に取れば、新しい選手だからこそ、新たな息吹を吹き込み、チームを変えられることもある。そう、日本代表としての豊富な経験、的確に状況を判断し指示を送れる「頭脳」、そして強力なヘッドと粘り強いマーキングを得意とする彼だからこそ、変えられることが。

 だからこそ、今季の上村には大いに注目を寄せたい。共に新DFラインを形成するであろう新外国籍選手 ---- 冷静な判断力とカバーリングに優れるDFラデリッチや、J1登録選手の中では最も高い194センチという身長を武器に、絶対的なヘディングの強さとフィードの正確さにすぐれるDFカブラル ---- らと共に『鉄壁』を築くことができれば、それはイコール、セレッソ大阪そのものの強さにも繋がるのだから。



【開幕時の布陣予想】





3-5-2が基本。まず、GKには昨年途中から正GKの座を手にし、今季より『1』を背負う若き守護神GK多田大介がさらなる飛躍を目指してゴールマウスに立ちはだかる。DFラインは前述の通り、右からラデリッチ、上村健一、カブラルが形成。高さと強さをウリに、鉄壁を築く。中盤はMF布部陽功、久藤清一のベテラン勢がボランチに位置してチームを操縦。右サイドには得点力もあるFW徳重隆明が、左サイドには本職はCBながら昨年の活躍からDF齋藤竜が攻撃にアクセントをつける。前線は、FW西澤明訓、大久保嘉人が2トップを組み、トップ下にMF森島寛晃というのが有力だが、新加入のFWロブレクも右足首の捻挫が治れば彼もポジション争いに食い込んでくることになるだろう。ただし、ロブレクの復帰が遅れ、更にFW大久保が五輪予選に招集された場合は、右サイドの徳重を前線に戻し、そこにドリブル突破が魅力のMF酒本憲幸を配置する可能性も。


2004.3.11 Reported by 高村美砂
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