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【J1-1st:第1節 鹿島 vs G大阪レポート】引き分けでも明暗を分けた両者。キープレーヤーはやはり新井場だった(04.03.13)

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2004年3月13日J1 1stステージ第1節
鹿島 1-1 G大阪 (15:04/カシマ) 入場者数 24,314人

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 カシマスタジアムには、試合前から、ほかの選手たちよりも一際大きく、「新井場」コールが響いていた。ユースから育ってきたG大阪を敵に回して、新天地・鹿島で今シーズンの開幕を迎えた新井場徹。この開幕戦でのキープレーヤーは、まさに彼だった。

 鹿島とG大阪の優勝候補とも言える両チームの対戦は、データ的にも、総合力でも鹿島有利の見方が強かった。鹿島は中田浩二の負傷による長期欠場以外、ほぼベストの布陣が揃っていた。昨シーズンからの違いといえば、CBに秋田豊(現名古屋)の背番号を受け継いだ金古聖司が入り、左サイドバックに新井場、トップにファビオ・ジュニオールが入ったくらいで、戦力的に昨年から劣るものでもない。対してG大阪は、ゲームメーカーとして核となる存在だったフェルナンジーニョを出場停止で欠き、システム変更を余儀なくされる。サイドバックは右に實好礼忠、左に山口智。CBにシジクレイと宮本恒靖。ボランチは遠藤保仁と橋本英郎。1トップにマグロンで、その下に右から渡辺光輝、二川孝広、大黒将志を並べた。4-2-3-1というフォーメーションを組んだ西野朗監督の意図は、鹿島のサイド攻撃、新井場と名良橋晃の攻め上がりを防ぐことだ。

 前半から完全に主導権をつかむ鹿島に対して、G大阪は堅いディフェンスから前の4人によるカウンター攻撃を狙う。渡辺は新井場を、大黒は名良橋をマークすることで、鹿島の攻撃が限定される。これによりG大阪のボランチや前線のチェックが機能し、前半は特にG大阪のカウンターが冴えた。リズムよく試合を運んだG大阪は、前半29分に遠藤の正確なCKから山口がヘディングシュートを決めて、先制点を奪うことに成功した。

 その後、ホームの鹿島は反撃を試みるものの、ポスト役のはずのF・ジュニオールがサイドに流れてしまい、ゴール前が手薄で、いい形は作れず。そのうえ、パスミスも多くなり、自ら苦しい状況に追いこんでいた。

 後半になると、なんとかゴールを奪うべく、鹿島が一方的な攻めを見せる。キャプテンの小笠原は、トニーニョ・セレーゾ監督から「責任感の強さからか、動き過ぎていた」と言われるくらい、攻守に走り回り、なんとか状況を打開しようと努めていた。そして、前半は古巣に抑えられ続けた新井場も、時間が経つに連れて周囲とのコンビネーションがよくなり、クロスボールを上げるなど攻撃に絡む回数が増えた。その結果、左サイドを中心にして、決定機を作ることができたものの、G大阪の高い壁・シジクレイを中心とするDF陣にことごとく跳ね返されていた。

 時間が刻々と過ぎ、ロスタイムに入った。鹿島の傘にかかった攻撃も活かされないのかと思った終了間際に、ドラマは起こった。右サイドで交代出場の野沢拓也がボールを持ち、中央の本山雅志へ。本山からゴール前でボールを受けたのは、新井場だった。新井場はワントラップすると右足で冷静にゴールにボールを押し込む。鹿島を敗戦から救う大仕事をやってのけた。

 ホーム・鹿島にとっては価値ある引き分け。G大阪は昨シーズンから問題視された終盤での集中力の欠如が、またも露呈する形となった。結果的にはドローとはいえ、両者の気持ちの違いは明白。その形を導いたのは、新井場だった。試合終了後も鳴り止まない「新井場」コール。熱いサポーターの前で、鹿島・新井場がベールを脱いだ。


以上

2004.3.13 Reported by 前田敏勝
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