6月1日(火)国際親善試合 U-23日本代表 1-1 U-23マリ代表(19:21KICKOFF/札幌ド) 入場者数 37,489人
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「大久保がんばれぇ〜」試合が始まってからずっと一人の少年のこの声が響き渡っていた。大久保嘉人がピッチにいないにもかかわらず、だ。
札幌ドームで行われたU-23日本代表vsU-23マリ代表を、1-1のドローで試合を終えた日本代表。親善試合とはいえ、「本大会で戦う相手に負けるわけにはいかない」との山本監督のコメント通り、アテネオリンピックに出場するチーム同士の戦いに負けるわけはいけなかった。
19時21分にキックオフされたこの試合、開始直後からメインスタンド上層席で観戦する一人の少年はずっと叫びつづけていた。「大久保〜!」「大久保〜!」「がんばれー!」ピッチにはいない大久保の名前を呼びつづけたのだ。その目の前には日本のベンチ・・・。しばらくして控えの選手がアップを始めると、その声はいっそう大きくなった。周りからは少し白い目で見られながらもたった一人で大久保選手に応援の声を送り続けた。
試合は0-0で前半を終えて迎えた後半、山本監督は一度に4人を新たに投入。茂庭選手に代えて菊地選手を、那須選手に代えて今野選手を、根本選手に代えて森崎選手を、そして山瀬選手に代えて大久保選手を投入した。「出たら絶対得点する」と大久保選手は心に強く秘めての出場、エース大久保ここにあり、を見せたい思いだ。
後半になって、大久保選手と坂田選手は持ち味であるDFの裏へ入る動きを繰り返す。それをサイドから、中盤から、DFからと同じ意識をもってチームが攻撃の形を作った。「坂田や大久保が裏に抜けるスピードがあるから、そこにボールを入れていけばと思ってやっていた。いくつかいい形もできていたと思う。前に前に行ければ、それに対応するために相手も下がらざるを得ないしね」と試合後に阿部選手は話した。2人の裏に抜ける動きがチームの攻撃のリズムを作り始めた。
立ちあがりから「ゴールへ」という、大久保選手の思いがプレーから伝わる。後半10分、相手DFとぶつかり合いながらゴールラインからピッチの外へ体を投げ出した大久保選手。体が宙に浮いて投げ出されてもその足ではボールをゴールの方向へ蹴りこんだ。札幌ドームがどっと沸いた瞬間だ。
後半20分、セットプレーからマリ8番トラオレ選手の強烈なヘディングで先制されてしまう。しかしその直後、またも大久保選手に大きなチャンスがやってきた。坂田選手から出されたボールに大久保選手はGKと1対1、ペナルティーエリア内からのシュート、これは惜しくもGKに阻まれる。会場中が大久保選手のプレーから伝わる「得点への気迫」に興奮が高まる。
失点の4分後、後半24分に山本監督は鈴木選手に代えて松井選手を投入。その数分後、後半30分、これぞ松井!というような相手DFの股の下を通した見事なスルーパスに、すかさず大久保選手が反応し冷静にゴール左隅へ突き刺した。
「股があいてたんで」と松井選手、そして「股があいていたんで絶対(股を抜いて)来ると思ってました」まさしく2人の息と読みがぴったりとあって生まれた得点だ。この瞬間札幌ドームの興奮はピークへ。「嘉人コール」がドーム中に割れんばかりに響き渡った。何よりも「エースの得点」は自然と見ている人を笑顔にする。
試合はそのまま1-1で終了。会場中に試合後も響き渡ったのは「嘉人コール」だった。大久保選手がA代表に選ばれはじめたころ、スタジアム中に響き渡った「嘉人コール」を聞いた感想を尋ねると、「やっぱりあの声を聞くと嬉しいし、FWとしてしっかり仕事をしなくてはいけないなっていう責任も感じます。それに応えるためにも大事なのは結果を出すことですよね」と話した大久保選手。あれからいろいろな経験をして顔つきもすっかり変わった。アテネにむけてエースは自分だ!とその表情とプレーで我々に伝えた。
試合開始直後からたった一人で「大久保〜!がんばれ〜!」と叫びつづけた少年の声は、最後はすっかり大きな歓声の中のひとつとなっていた。その声を判別することは不可能なくらい。ただ、その少年は誰よりも胸を張って、エースを応援する者のプライドを味わってスタジアムを後にしたことだろう。
エース大久保ここにあり!だ。
以上
2004.6.2 Reported by 日々野真理
J’s GOALニュース
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