6月12日(土)J1 第12節 柏 vs 清水(19:00KICKOFF/柏)
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今季、ともに低迷する両チームの対戦。現在リーグ戦最下位の柏はもちろん、清水も敗れれば最下位転落の可能性がある。両チームのプライドがぶつかり合う激しい戦いとなるだろう。
順位では最下位にランクされる柏だが、チーム状態は上向きだ。3月21日に行われたリーグ戦第2節東京V戦を最後に勝ち星に恵まれていなかったが、先週のナビスコカップ鹿島戦で2得点を挙げ、実に2か月半ぶりの勝利をものにした。長いトンネルの端緒となった第3節新潟戦で、後半ロスタイムに2失点を喫した悪夢がよぎるのか、連敗当初の柏は中盤が下がり気味で前線が孤立。玉田やゼ・ホベルトらFW陣はもっぱら個人技での打開を余儀なくされ、ドリブルで仕掛けては相手DFにつぶされる場面が目に付いた。池谷監督は盛んにサイドからの攻撃を指示するものの、組織的な展開はほとんど見られなかった。
しかし鹿島戦では全員の運動量が豊富で、中盤の選手が積極的に攻め上がる厚い攻撃が見られた。こうした変化の兆しは、5月15日、同じく鹿島と国立で戦ったリーグ戦第10節あたりから表れていたのだが、結果が伴わなかった。5月29日のナビスコカップF東京戦で0-2の敗戦を喫した直後には、小野寺重之社長が選手・スタッフらを集め、「勝利への信念と執念を見せろ」と猛ゲキ。今月初めにはフロントスタッフも加わってブラジル料理のシュラスコで決起集会を開き、巻き返しを誓い合った。2か月半ぶりのナビスコカップ鹿島戦での勝利は、いわばクラブ全体が一丸となってもぎ取った勝利。暗く長いトンネルから抜け出した反動で、現時点での選手の士気、モチベーションは非常に高い。
対する清水は波に乗りきれない。5月29日のナビスコカップで市原を相手に3得点し、リーグ戦も含め5試合ぶりの勝利を収めた。しかし内容的には、3-0から2点を追い上げられる展開。何より勝利という結果が求められる状況であったとはいえ、今後に不安を残した。案の定、続くナビスコカップ浦和戦では、エメルソン、坪井、三都主ら主力を欠く浦和に対し、ほとんど見せ場をつくることもできず0-3で完敗。アントニーニョ監督は「攻撃面でも守備面においても、中盤の建て直しが急務」と課題を口にした。
この試合では機能しなかったが、今季の清水の攻撃は北嶋が1トップとなってポストプレーを受け持ち、2列目からアラウージョ、久保山が飛び出してシュートを放つパターンが核となっている。これに成長著しい右サイドの太田が絡む。抜群のスピードを生かした突破は柏にとって脅威だ。アラウージョとの息もぴったりで、磐田に土を付けた第7節のダービーマッチで太田が挙げた虎の子のゴールは、まさにこの2人のコンビネーションから生まれた。太田と対峙する柏のDF、おそらく近藤が担うことになる役割は大きい。
比較的メンバーが固定されている清水に対し、柏のスターティングメンバーは流動的だ。山下、波戸の新戦力組に加え、攻守にわたるチームの核・リカルジーニョも負傷し、出場は微妙な状況。ナビスコカップF東京戦で復帰を果たした平山も再びケガで戦列を離れた。6月9日のワールドカップ予選インド戦にフル出場した玉田はベンチスタートが予想される。鹿島戦で貴重な追加点を挙げた宇野沢と、ゼ・ホベルトによる2トップでスタートするプランが濃厚だ。
アントニーニョ監督は、95年NICOSシリーズで柏の指揮を執り、最下位だったチームをいきなり5位にまで躍進させた功労者。当時と同じ順位にあえぐ古巣を相手に、どんな戦いぶりを見せてくれるのか、大いに注目したい。
以上
2004.06.11 Reported by 横井孝佳
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-1st:第12節 柏 vs 清水 プレビュー】リーグ戦の連敗を止めたい両チーム。浮上のきっかけをつかむのは柏か、清水か。(04.06.11)
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