6月19日(土) 2004 J1リーグ戦 1stステージ 第14節
清水 3 - 1 東京V (15:35/日本平) 入場者数 12,149人
----------
「スタジアムに来る前から良くないと感じていた」と、東京Vのアルディレス監督が試合後にもらしたが、はたしてその予感通りの試合内容・結果となってしまった。下位に低迷しながらも質の高いサッカーを持った両チームの対戦ということで、内容的にも楽しめるゲームが期待されたこの試合。ホームの清水はその期待に応えてくれたものの、気温25度で強い西日が照りつけるピッチの中、東京Vには期待に応えられるだけのコンディションがなかった。
キックオフ後から、パス回しを得意とする東京Vがボールをキープする時間で上回ったが、それはプレスを始めるラインをいつもよりも低めに設定した清水の手前で細かくボールを回しているだけ。サイドやスペースに動いてパスを引き出そうとする選手が少なく、清水にとって危険なエリアになかなかボールを運ぶことができない。逆に清水としては、パスを回されてもあまり恐さはなく、高い位置でボールを奪ってからのカウンターでたびたびチャンスを作った。
そんな展開の中での22分、太田の右からのクロスに北嶋が頭で合わせ、「イメージ通り」の弧を描くシュートがゴール右上をとらえて清水が先制。前半はそのまま、東京Vが支配しているように見えて、じつは清水のペースという試合展開に終始する。東京Vの中で唯一清水にプレッシャーをかけたのは、16歳・森本の左右のスペースに流れる動きからの力強い突破だった。43分には、その森本が右サイドで鶴見をかわしてクロスを上げ、小林慶が決定的なヘディング・シュートを放ったが、ゴール左に外れて1−0のまま前半終了。
後半になっても、東京Vの選手たちは運動量が上がらず、開始1分にアラウージョが平岡とのワンツーからGKのスキをつく華麗なループシュートを決めて、清水が2点目。東京Vは7分に平野(←小林大)、8分にエムボマ(←森本)を投入するが、流れを大きく変えることはできず、14分にもカウンターから再びアラウージョが決めて3−0。その1分後に、平野の左からのクロスをエムボマが頭で決めて1点を返したが、東京Vがサイドを深く崩す場面が見られたのは、この得点シーンだけだった。
その後は、リードしていながら追いつかれたり逆転されたりする試合を今季何度も経験してきた清水が、より守りの意識を高めるために4バックにシフトチェンジ。その結果、東京Vが押しこむ時間が少し続いたが、後方からエムボマをターゲットにして放りこんでくるボールは、清水のDF陣がしっかりと跳ね返し、決定的なチャンスを作らせない。そして、残り15分を切ると東京Vの選手たちの足が止まり、清水が余裕を持って2点差を守りきって3−1のままタイムアップ。
清水は少ないチャンスを確実に生かして、7試合ぶりの勝ち星。1stステージのホーム最終戦に快勝して、サポーターのストレスをある程度解消させることに成功した。一方の東京Vは、3日前に鹿島に3−0で完勝したチームとは思えないような戦いぶり。アルディレス監督も「充電が必要」という言葉を残して日本平を跡にした。
以上
2004.06.19 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-1st:第14節 清水 vs 東京Vレポート】東京Vの華麗なパスワークは、ねらいどおり。カウンターがはまった清水、快勝!(04.06.19)















