6月26日(土)J1 第15節 新潟 vs G大阪(15:00KICKOFF/新潟ス)
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屈強な肉体にふさわしい、強固な精神力が加わった。「とにかく勝ちたいです。絶対に勝ちたい」。何度も“勝利”を口にする安の表情はそのたびに引き締まる。チームのシステムが3バックに落ち着いてきた第11節の大分戦から、スタメンでストッパーを任されるようになった。ここ3試合、しつこいディフェンスからのボール奪取をみせている。最初はムラがあったポジショニングも試合ごとに安定してきた。「はじめはボールをおっかけてばかりだったり、自分のマークしか目に入らなかったりして、周囲が見えなかった。今は視野を狭めないよう、ある程度まで来たら味方に任せるくらいの感覚でやっています」。プレーの落ち着きぶりは口調にも表れる。
G大阪は雪辱を果たしたい相手でもある。新潟スタジアムで対戦したヤマザキナビスコカップ第2節、新潟のシステムは4バック。安は故障した丸山良明に代わり、アンデルソンとコンビを組んでセンターに位置していた。大黒、フェルナンジーニョら的確に裏を狙ってくる相手の攻撃の前に4失点。2度リードした展開を守りきれず、4対4のドローに終わっている。「相手の3人目の動きにやられて裏を取られた。甘かったです」。その悔しさを晴らすと同時に、レベルアップの手応えをつかみたい。「G大阪もウチもあのときとは違うチーム。参考になる部分は少ないかも知れないけど、ゼロに抑えて勝ちたいという気持ちは強いです」。
ナビスコカップのG大阪戦後、守備陣が集まってミーティングを行った。ビデオをみながらそれぞれがチームメートの動きに対してチェックを入れた。秋葉忠宏からは「ボールを追いすぎる」と指摘された。同時に「おまえが思うように遠慮なく指示を出せ。みんなでカバーするから」。これで吹っ切れた。
当時とはシステムが変わったが、ディフェンス陣のミーティングはあれ以来続いている。試合前後、そして練習後。「3バックになって守備の役割がはっきりした分、声もかけやすい。それでもあいまいなままにしないよう、試合中は何度も声をかけあいますよ。あらためてコミ二ヶーションの大切さがわかりました」。ここ数試合、ゲーム後の安の声はいつも枯れていた。
もともとのポジションはボランチ。今季はセンターバック、そしてストッパーを経験。「ボランチは好きですけど、固執はしていません。むしろいろいろなポジションを経験することで、その位置の人の気持ちがなんとなく分かるようになりました。ディフェンダーはボランチにこうしてほしかったのか、とか。こうすれば前は助かるだろうな、って考えながらプレーできるようになりました」。ボールに絡むときの感性は鋭くなった。後はそれを結果につなげるだけ。昨季は故障に苦しんだ。今季は2月のブラジルキャンプから意識して体を作り、筋肉で体重を2キロアップさせた。そのパワーはどのポジションでも発揮している。
反町康治監督は「G大阪の攻撃は厚い。それにセットプレーは何をしてくるかわからない」と警戒心を持っている。新潟と同様に3バックを採用してからリズムが出てきた。児玉、入江が負傷、マグロンも微妙。攻撃陣は以前よりは手薄になっている。それでもナビスコカップで大黒、フェルナンジーニョの2人で3得点された。大黒は現在得点ランキングでも日本人トップとなる4位(7ゴール)につけており、彼だけを見ると得点力はアップしていると言えるだろう。さらに、この新潟戦に勝利し、上位チームの結果次第では3位へ浮上する可能性もあることが、メンバーに高いモチベーションを与えているようだ。安心する暇はない。安も「リーグでも屈指の攻撃陣だと思う」と認める。それを止めることが自分の仕事と自覚している。
「新潟のサポーターは優しい。だから頑張らなきゃって思う」と常に感謝の気持ちを忘れない。その優しいサポーターから今季はたびたびブーイングが起きる。もうそんなシーンには会いたくない。「いい雰囲気でファーストステージを終わりたい。僕らもそうだし、サポーターの人たちのためにも」。気持ちの勝負になれば結果を出す自信はある。
以上
2004.06.25 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
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