「2004JOMOオールスターサッカー」 公開練習・前夜祭の模様をチェック! −This Week Photo−
梅雨のさなかだというのに照りつける日差しは真夏そのもの。気温が30度近くまで上昇した新潟市。新潟駅周辺、そして繁華街はいつも通りの人出。一見、Jリーグの祭典前日の雰囲気を感じさせるものは見当たらない。だが、サポーターの熱は気温と同様に着実にヒートアップしていた。
新潟市郊外に位置する新潟スタジアム・ビッグスワン。オールスターサッカー前日恒例の一般公開練習を見ようと、5,000人以上のファンが集まった。
当初はメインスタンドのみの開放だったが、練習が始まった午後3時30分にはアウエー側スタンドも開放した。2001年のコンフェデレーションズカップ開催時、日本代表の公開練習を見ようと新潟市陸上競技場に1万人のファンが集まったが、そのときはナイター練習。今回はウイークデーの日中。それを考えれば、盛り上がり方は3年前に勝るとも劣らない。
スタジアム一番乗りは新津市の主婦、村田美留子さん。開場午後2時30分に対し、到着したのは午前7時30分。地元新潟のGKでファン投票J-EAST GK部門1位の野澤洋輔の大ファンという彼女は日傘を差し、イスに腰をかけ、野澤の写真のファイルも用意してある。練習を通り越して、いつでも試合に入れる状態だ。「野澤君は息子と同い年。他人のように思えないのよ。命がけで応援するわ」。バッグには保険証をしまってある。
新潟スタジアムの近くにある企業のOL小野明代さんは「昼休みを利用して見に来ました」。お目当てはJ-WESTキャプテンの宮本恒靖。「リーグ戦でもヤマザキナビスコカップでも新潟戦には出ていないので、今回は練習から見たかったんです」。アルビレックス新潟の年間パスを保有し、ホーム出席率100パーセントの彼女。「試合になったら、アルビの選手よりも宮本さんを応援するかも」。
渡辺晃子さんは新潟駅周辺で、ささやかな交流があった。若い女性が声をかけてきたのだ。声の主、河内奈々さんは埼玉在住のサンフレッチェ広島のサポーター。午前5時に新潟にやってきて、街をブラブラしながら時間つぶしをしていたという。意気投合した2人は一緒にスタジアムに向かったという。2人だけではなかった。駅周辺では新潟サポーターと他チームのサポーターの交流が行われていた。メールアドレスを交換しては一緒にスタジアムへ向かう。そんな光景があちこちで見られた。
2002年のW杯開催、そしてアルビレックス新潟の人気。ここ数年、新潟のサッカーシーンは熱い。ただ、アルビレックス新潟だけに偏重したものとも見られがちだった。実際は少し違う。サポーター歴、ボランティア歴3年の加藤和夫さんは言う。「アルビレックスがJ1に上がったおかげで、他チームのすごい選手が新潟で試合をするようになった。他チームのサポーター仲間や県外の知り合いもできた。オールスターは『ようこそ新潟へ』っていう感じ。ぼくらにとっても祭典ですよ」。
地元のチームをこよなく愛する人、サッカーが好きで交流の輪を広げる人。一大イベントの前日。街には新潟にサッカーが根付きつつあること感じさせるシーンがいくつもあった。
2004.7.2 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
一覧へ[ 2004JOMOオールスターサッカー ] 前日レポート:「ようこそ新潟へ」。オールスター前日、熱くそして温かい新潟サポーターたちがお出迎え(04.07.02)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













