キリンチャレンジカップ2004
7月30日(金)19:21キックオフ/国立/45,965人
U-23日本代表 4-0 ベネズエラ代表
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○山本昌邦監督(U-23日本代表)
「日本で最後のゲームになるが、選手のコンディションが上がってきていたので、よいゲームができると思っていた。最近、得点できていなかったFW陣が1点ずつ取ってくれて、本番に余裕を持って臨めるのでないかと思う。選手たちには、これがスタートで、今日以上のプレーを見せるように伝えた。
ベネズエラはW杯予選でよい位置につけていて、ほぼ失点をしていないGKのアンジェルッチ選手が来日してくれ、前半だけの出場だったが、彼から1点取れたことは大きな自信になったと思う。またEUROで笛を吹いた審判に来てもらい、本番と同様の基準を選手が感じ取れた。微妙な判定があっても、その中で自分をコントロールしながら戦えたということが大きな収穫だった。日本サッカー協会の尽力に感謝したい。
コンディションがアップしてきて、目指すコンパクトな守備からいい攻撃に繋がるシーンがいくつかあった。この後、ドイツに行って調整して本番に臨むことになる。小野が合流するので、うまくとけ込ませてさらにパワーアップしたチームに仕上げたい。36年の日本サッカー界が追い続けた夢、目標を達成すべく前を向いて進んでいきたい。扉を開くためには厳しい道のりが待っていると思うが、今日のように選手たちがポジションを代えながらでもバランスを保ち戦えれば、その先が見えてくると思う。本番で頑張ってきます」
Q:FW陣が全員得点できた要因は何か?
「皆さんから厳しい指摘をいただいて、選手が発奮する材料がそろっていた。その気持ちがゴールにつながったと思う。シュートの形は作れていたので、コンディションさえ上がれば精度も上がってくると予想はついていた。今日はFWの選手にだいぶ発破をかけていたので、僕ら現場と皆さんの力があって生まれたゴールだと思う」
Q:先制点の取り方は、闘莉王がゴール前に上がって相手ディフェンスを集め、松井から大久保へパスが出てという流れで決まったわけですが、これまであまりなかった第3の選手の動きから取ったこの1点をどう思うか?
「すごく大きかったと思う。前回の試合の反省で、闘莉王の上がり方というのがあった。ボールと関係ないところで上がって行っては、取られた時にピンチを招くわけで、自分で上がっていい場面は「自分でボールを持って行く」「自分でボールをカットした時」と整理し、今日はそういう中で出て行った。
また、ペナルティーエリアの中で、前を向いて走っている選手へボールが出てこないとラインが崩せないということで、3人の動きというのを徹底してやった。
コンディションが悪くて、前の選手を追い越していくような形ができなかった面もあるが、今日は疲れも取れてきているので、そういった動きが出てきたと思う」
Q:浮き球のパス・クロスやミドルシュートなど、ギリシャの長い芝を意識したプレーが見られたと思うが、監督から見て選手の成長を感じるか?
「アテネ五輪本番での情報は選手たちに伝えてきているし、それを積極的に選手同士が話をする環境が見受けられる。最終登録メンバーが決まったことで「こういうボールがほしい」というような最後のツメの作業をしているようで、昨日は選手だけで集まってミーティングもした。メンタル面も含めて話したようで、本番を想定した意識を感じるようになった。
芝生は長めに設定してもらった。こういった準備も含めて、選手たちは感じを少しずつつかんできているのではないか」
Q:試合途中でポジションチェンジをしバランスよくできていたと思うが、監督からの指示か。また、ここまでの過程がいろいろとあったと思うが、今日の結果で監督自身ホッとした部分はあるか?
「ベネズエラがコパアメリカ・W杯予選でやっていたシステムで来なかったので、選手が最初は戸惑ったと思う。柔軟に受け渡しをしながらやってきて、こちらが与えらた指示の中で、それを意識しつつ機能的な動きをしてくれた。
石川は後半最初くらいから使いたかったが、相手のフォーメーションが予想と違かったこともあって彼の良さをいかす場面がなかったので遅くなってしまった。こちらの与えた情報、それを消化する選手の能力というものが両方ミックスして、こういう試合になった。あとはコンディションの問題も大きかったと思う。
石垣キャンプからやってきたコンディションに関しては、1、2月の時に、五輪予選前の韓国戦で精神的にもピークになってしまったところがあった。今回は少しハードな体作りをしながら疲れが取り切れない中でも試合をやってきて、けが人が出ずにこられたのが本当に助かった。
今日は本番前の最後の試合なので、自信をつかんでいきたいと思っていた。コンディションがあがってきていたので、ある程度やれると思っていた。
ホッとしたかというのは、得点が取れないことをFWの選手たちは相当気にしていたが、僕はシュートの本数では我々のほうが押し込んでいたし、形もできていた。体がキレてくれば大丈夫だと思っていた。ここから先の詰めというのがさらに大変で、小野の合流もあるし、情報戦の中でパラグアイの情報をいかに掴むかも重要にあってくる。今日はホッとして、また次に向けてがんばりたい」
Q:監督はいつも厳しい相手とやりたいと言っていたが、もう少し厳しい相手とやりたかったのではないか?
「相手がどういうメンバーで来るかというのは、協会同士の交渉ごとで我々が言う立場ではない。自分たちの持っているものを出し切れればよいと思っている。
ベネズエラ代表は、コパアメリカとW杯南米予選のメンバーが半数以上したし、年齢も上でそれなりのチーム。コンディションの差が出たと思う。先制点が取れ、我々のスタイルが出せた。得点差ほどの力の差はなかった」
以上
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