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【AFCアジアカップ−中国2004 日本代表 vs ヨルダン代表 プレビュー】守備の堅いヨルダン相手に日本はどう戦うか(04.07.31)

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-本日J2リーグ戦開催リアルタイム速報-

7月31日(土) 18:00キックオフ(現地時間)/重慶オリンピックスタジアム
AFCアジアカップ−中国2004 準々決勝 日本代表 vs ヨルダン代表
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 日本代表は28日のイラン戦にベストメンバーで臨み、0対0で引き分けた結果、願いどおり首位通過を決めた。これで引き続き重慶で準々決勝を迎えることになり、さらに韓国、イラン、中国など強豪がひしめく“死のグループ”を避けられたことで、連覇に向けて大きなアドバンテージを手に入れた。その準々決勝の相手となるのがヨルダンだが、これが不気味な存在だ。

 アジアカップ、W杯予選のビデオがないとのことで、日本サッカー協会も情報を入手できない黒幕に包まれたチーム。資料となるのは今大会のグループリーグ3試合のみで、そこから情報を拾うと、ヨルダンは守り重視の戦いを挑んでくるようだ。アジア随一と言っていい決定力を持つ韓国との初戦を0対0、2試合目のクウェート戦は2対0、そして最終戦のUAEとの対戦はスコアレスドローと3試合を通して1失点も喫していない。その内容を見てみると、オマーンのような球際の激しさや組織的に高水準なところは感じさせないが、タイのように守りの意識が浸透している様子。そして、GKのレベルは高く、神懸かったセーブを見せてチームの危機を何度も救ってきた。準々決勝でも日本の前に大きな壁として立ちはだかるだろう。ここ10試合以上、失点しても1ゴールで抑えているヨルダンの守備には手を焼くことになりそうだ。

 攻撃に関しては初歩的なカウンター戦術で、それほど洗練されていない印象だ。ただ、タイ戦でも23番にやられてしまったことを肝に銘じて試合に臨んでもらいたい。思わぬところに落とし穴と言うのは潜んでいるものだ。日本はある程度ポイントをしっかりと抑えて実力を出せば、そう失点することはないだろうが、準々決勝からはノックアウト方式。いくら点を取られなくてもゴールできなければ、PK戦で敗退という可能性も出てくる。ポゼッションサッカーを志向している日本は、引いて守りを固めてくる相手を崩せていないだけに不安は残る。

 そこでキーとなるのがセットプレー。まとまりのある守備を見せているヨルダンだが、平均身長が174cm程度と絶対的に高さが足りていない。中村など精度の高いキッカーと、福西、中澤といったヘッドの強い選手のいる日本の強みを存分に発揮できる相手だ。選手たちのコンディションを考えても、セットプレーで点を取ることができたら、その後の展開が楽になる。前日練習では、そのことをふまえてしっかりとFK、CKからの攻撃を確認していた。

 ここからは今まで以上に一戦一戦の重みが大きくなってくる。負ければ、それで終わりだ。自分たちのサッカーを貫くことはもちろん大事だが、「開始10分とかで先制されると難しくなるから慎重にいきたい」と宮本の言うように、まずは失点しないようにしたい。そしてどんな形でもいいから得点すること。これからはますますセットプレーが重要になってくるだろう。

以上

2004.7.30 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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