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【AFCアジアカップ−中国2004 日本代表 vs バーレーン代表 プレビュー】生まれ変わったバーレーンには要注意(04.08.03)

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8月3日(火) 18:00キックオフ(現地時間)/済南
AFCアジアカップ−中国2004 準決勝 日本代表 vs バーレーン代表
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 31日の準々決勝ヨルダン戦では120分の死闘を経たのち、PK戦での奇跡的な勝利でベスト4進出を決めた日本。3日には舞台を重慶から済南に移し、準決勝のバーレーン戦に臨むのだが、あれほどの激闘のあと、移動日を含めた中2日という厳しい条件でファイナル進出を目指さなければならず、選手たちのコンディションが心配される。

 特にヨルダン戦で故障した田中(右足の甲)、遠藤(右足親指の爪)、玉田(右ひざ)の様子が気になるところだが、田中、遠藤の両者に関してはジーコ監督が「問題ない」と語り、ともに前日練習に参加していた。大事には至っていない模様で、明日も先発することになりそうだ。一方で玉田の状態は微妙なところ。この日はただひとり別メニューで調整。グラウンドをゆっくりとランニングした程度で練習を終え、仲間のミニゲームを観戦していた。「今日の状態では無理」と玉田が語っていることもあり、ジーコ監督は明日まで様子を見るとしているが、決勝戦のこと、そしてW杯予選などこれからのことを考えても、ここは休ませたほうが賢明だろう。その場合、ジーコ監督は本山の先発起用を明言している。その本山は「チーム(鹿島)では中盤をやっているし、違いは多少あるけど、いつものように準備する」と意欲を見せており、鈴木とのコンビは鹿島でともに戦っていたからそれほど心配することはないだろう。

 さて、そのバーレーンだが、チーム編成はU-23のメンバーにオーバーエイジ数名を加えた形となっている。U-23のチームと言えば、アテネ五輪アジア最終予選で日本が苦しめられた相手。初戦のUAEラウンドで0対0と足止めをくらい、日本ラウンドでは0対1で敗れて、日本を敗退の窮地に追い込んだ。日本戦で光るプレーを見せていたアリ・フバイルはA代表でもエースに成長。W杯予選では3試合でチームの全7得点のうち5得点をマークすると、今大会でも3ゴールを挙げ、バーレーン躍進の一翼を担っている。また、もうひとりのフバイル、モハマド・フバイルも要注意だ。同じくU-23のメンバーで、中盤で攻撃を組み立てるだけでなく、得点能力もあり、ここまで2得点を記録している。

 バーレーン五輪チームは、引いて守ってカウンターに活路を見出すチームだったが、ユリチッチ監督の手腕により、A代表では攻撃的なチームに生まれ変わった。今大会では毎試合失点を喫している代わりに、一試合平均2得点を挙げる破壊力でここまで勝ち上がってきた。準々決勝のウズベキスタン戦では3試合無失点のチームに先制される厳しい試合になったものの、そこから逆転する粘り強さを見せた(最後は2対2の同点でPK戦の末に勝利)。守りを固めて、というイメージは今のバーレーンにはあてはまらない。中盤、サイドの選手が積極的に攻め上がり、分厚い攻撃を仕掛けてくる。逆に、今大会では高い守備力を見せている日本としては、しっかり防いで素早く攻撃に転じたい。

 ともに延長戦を戦い切ったあとの試合となる準決勝。日程上、バーレーンのほうが1日多く休めているため、日本にとっては苦しい試合となることが予想されるが、残すところあと2試合。日本の選手たちには悔いの残らない試合をして、ファイナル進出を勝ち取ってもらいたい。

以上

2004.8.2 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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